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「コートに戻れなくてがっかりした」勝負所でベンチに下げられたウエストブルックが心境を吐露「自分を犠牲にすることも必要」<DUNKSHOOT>

ペイサーズ戦では勝負所でベンチに下げられたウエストブルックだが、翌マジック戦では終盤までコートに立ち勝利に貢献した。(C)Getty Images
「驚いたのは事実だ。(コートへ)戻れなくてがっかりした。でもそれ以上に残念だったのは、俺たちが試合に負けたこと。俺はフロアに立ってチームメイトたちを助けたいし、俺たちのチームが勝利する手助けをしたいんだ……だがあれは(レイカーズが勝つための)決断だったってことさ」

現地時間1月19日(日本時間20日、日付は以下同)のインディアナ・ペイサーズ戦。ロサンゼルス・レイカーズは終盤にラッセル・ウエストブルックをベンチに下げて戦うも、104−111で敗北を喫した。

今季平均18.5点、8.0リバウンド、7.8アシスト、1.1スティールを残すウエストブルックは、試合終盤にベンチへ下げられたことについて冒頭のように『ESPN』へコメント。そして、このチームが成功することにフォーカスしていることを明かしていた。
「最終的に、上手くいっていないなら受け入れないといけない。だから俺はそれでもいい。ここで求められていることはすべてやっている。このチームの究極のゴールであるチャンピオンシップ獲得へと向かうことができるんなら、俺はこれからもやり続けていく。

俺たちはまだ、全員が健康体にはなっていないのは明白だ。でも俺は何とかなると見ている。この組織ではチームが上手くいくように、皆が互いにコミュニケーションを取っているし、近いうちにしっかりとまとまるべくやっているんだ」

そしてウエストブルックは「俺は究極のディシジョンメーカーってわけじゃないし、上手くいかない時だってある。だから試合に勝つことができるんだったら、自分を犠牲にすることだっていいと思っている。勝つことが最も重要なんだ」と話していた。

そうして迎えた21日のオーランド・マジック戦、レイカーズは116−105で勝利し、今季戦績を23勝23敗(勝率50.0%)の五分へと戻した。この試合でウエストブルックはレブロン・ジェームズとともに試合時間残り1分31秒までコートに立ち、残り3分9秒にはレブロンのアリウープダンクを演出。2分33秒には16点差へと広げるレイアップも成功させた。
アウェー6連戦の初戦となったこの日、レイカーズは前半終了時点で8点ビハインドを背負っていたものの、第3クォーターに31−16と形勢逆転。レブロンがゲームハイの29得点に7リバウンド、5アシスト、カーメロ・アンソニーが23得点、ウエストブルックが18得点、11リバウンド、7アシスト、3スティールをマークして勝利に貢献した。

ウエストブルックはマジック戦後に「俺はここへ来た初日から、自分の仕事をやっている。自分に求められていることをすべてだ。チーム改善のために、これからも続けてやっていきたい」と語り、レイカーズのために粉骨砕身していくことを明言。
もっとも、この日の相手はリーグワーストの8勝39敗(勝率17.0%)に沈むマジックであり、本当の試練はここから。23日にマイアミ・ヒート、25日にブルックリン・ネッツ、27日にフィラデルフィア・セブンティシクサーズという、イースタン・カンファレンスのプレーオフ出場圏内にいる上位チームとの連戦が待ち構えているだけに、レイカーズがどれだけ勝利を掴むことができるかに注目が集まりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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