「あれは仕返しだ」危険プレーで出場停止処分を受けたヨキッチをシャックが援護<DUNKSHOOT>

シャック(左)はハードファウルで批判されているヨキッチについて「あれは仕返しだ。やったことに問題はない」と援護した。(C)Getty Images
NBAは現地時間11月9日(日本時間10日、日付は以下同)、前日にデンバーで開催されたデンバー・ナゲッツ対マイアミ・ヒート戦において、危険プレーで退場となったニコラ・ヨキッチに1試合の出場停止、ヒートのマーキーフ・モリスに5万ドルの罰金処分を下した。

問題のプレーはナゲッツが17点リードしていた第4クォーター残り2分39秒に起こった。ディフェンシブ・リバウンドを奪い相手陣内に攻め込むヨキッチに対して、モリスがタックルして動きを阻止。この行為に怒ったヨキッチがモリスを思い切り突き飛ばし、両選手はフレグラントファウルのレベル2と判定され、退場処分を受けていた(試合はナゲッツが113−96で勝利)。

試合後にヨキッチは「少しやり過ぎた。本当に悪かった」とモリスに謝罪したものの、ヒートのエリック・スポールストラ・ヘッドコーチは「とても危険でダーティーなプレーだった」と立腹。大黒柱のジミー・バトラーも激怒し、カイル・ラウリー、バム・アデバヨらチームメイトとナゲッツのロッカールームに押しかけ、アリーナの警備員に阻止されるほどだった。
結果的にモリスは罰金、ヨキッチは出場停止処分と、ヨキッチの方が重い処分となったが、1990年代~2000年代にNBAでプレーし、2016年にはバスケットボール殿堂入りしているレジェンドセンターのシャキール・オニール(シャック)は、「あれは仕返しだ。ジョーカー(ヨキッチの愛称)のやったことに問題はない。俺は好きだよ」と援護。

SNSでも「先に仕掛けたのはモリスだ」「シャックの意見に同意する」など、最初にファウルしたモリスへの批判や、ヨキッチをフォローする声も少なくなかった。

なお、事態を大きくしNBAのセキュリティーインタビューに従わなかったヒートのバトラーには3万ドルの罰金処分が課せられている。

ナゲッツとヒートは今月29日にマイアミで対戦する。因縁が生まれたことで、両チームによる“第2ラウンド”は大きな注目を集めることになりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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