「決勝ゴールに驚きはない」鎌田大地を各国メディアが軒並み高評価!弔いの一戦での初勝利演出で「最優秀選手」の賛辞も
現地時間3月13日、ブンデスリーガ第26節が行なわれ、フランクフルトは2−1でボーフムを下し、公式戦3連勝を飾った。
勝点2差で中位争いを展開する両チームの直接対決は、またホームのフランクフルトが鎌田大地、ボーフムは浅野拓磨と、日本代表の攻撃選手が対峙する一戦としても注目されたが、軍配は前者に上がることとなった。
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4日前のヨーロッパリーグ・ベティス戦で決勝点を挙げた鎌田は、序盤のチャンスを逃しこそしたものの、1−1で迎えた52分、アンスガー・クナウフの右からのクロスをイェスパー・リンストロームがさらにダイレクトで左に流したところを、フリーで合わせて逆転ゴールを挙げ、2試合連続で殊勲者となったのである。
試合後、自身のSNSで「ホームでの得点はいつも嬉しい」と投稿したが、公式戦10試合目でようやく実現した本拠地ドイチェバンク・パルクでの2022年初勝利ということで、チームの喜びもひとしお。クラブ公式サイトは、決勝点の場面について「クナウフが中央のリンストロームを見つけ、リンストロームは良いポジションにいたカマダにラストパスを供給。勝利を決める一撃は、同点弾から5分11秒で決まった」と伝えている。
またこの試合の前には、3月10日に77歳で逝去したクラブのレジェンドであり、西ドイツ代表(当時)としてもワールドカップ、欧州選手権の優勝を果たした名選手、ユルゲン・グラボウスキーの冥福を祈っており、日刊紙『BILD』は「後半、フランクフルトは完全に試合をひっくり返し、オウンゴールとカマダの決勝点を後半開始からの短い時間で決めて、勝点3獲得を確かなものとした。これは、アイントラハトのレジェンドにとっての勝利でもある」と綴った。
鎌田のプレーについては、ドイツの通信社『dpa』が「カマダは開始2分でチームにリードをもたらすチャンスを逃した」とボレーでの逸機を指摘したものの、ゴールについては「後半開始から5分後、至近距離から“上品な攻撃”を完了して試合を変えた」と表現。また放送局『ZDF』は、浅野が前半にチャンスをGKケビン・トラップに阻まれた場面を引き合いに出し、「カマダが至近距離からの一撃でGKマヌエル・リーマンにチャンスを与えなかった」と報じている。
地元紙『Frankfurter Rundschau』は、こちらも「早々に先制していれば、チームにとってはよりイージーな状況になっていただろう」と逸機に言及するも、「オン・ザ・ボールの場面でしばしば懸命なプレーを見せ、後半はより調子を上げた。決勝ゴールを挙げたことに、驚きはない。調子は上向きである」とポジティブに評した。
国外では、フランスの通信社『AFP』が「フランクフルトが中位争いでボーフムをホームで下す。勝者を決めたのはカマダだった」、南米アルゼンチンのスポーツメディア『TyC Sports』は「この試合の最優秀選手はカマダだ。フランクフルトのMFは1ゴールを決めた他、相手ゴールに3度も迫った」と、25歳の日本人選手に賛辞を贈っている
構成●THE DIGEST編集部
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