バイエルン相手に無双の佐野海舟、残された意外な課題とは

佐野海舟(写真:picture alliance/アフロ)

佐野海舟(写真:picture alliance/アフロ)
4月25日、ブンデスリーガ第31節「マインツ対バイエルン・ミュンヘン」の一戦が行われ、3-4でバイエルンが勝利した。

この試合に先発出場した日本代表MFの佐野海舟(マインツ)は、1アシストを含む3得点すべてに絡む活躍を見せた。

バイエルンをも圧倒する活躍を見せた佐野海舟

佐野は昨季から走行距離やデュエル勝率でブンデストップクラスの数字を残しており、すでにブンデス屈指のボランチの選手として知られている。

しかし、今季終盤はその守備力だけでなく得点やアシストなど攻撃面でも違いを見せている。

バイエルン戦でも中盤で何度もボール奪取し、前線の味方にスルーパスを複数本通していた。

守備的なボランチとして優秀であるという評価を受けてきた佐野だが、縦に運ぶドリブルやパスセンスなども鋭さを増しており、現代サッカーにおける理想のボランチ像に近いレベルに到達したといえるだろう。

今季終了後には日本代表の一員として北中米W杯に臨むことになるが、その後は高い確率で欧州の強豪クラブからオファーが届くことになるはずだ。

現在の佐野であれば「世界一のリーグ」と称されるプレミアリーグであっても活躍できるだろう。

佐野の課題は意外にも守備面にあり

佐野といえば圧倒的な守備力が売りの選手だが、今後の課題は意外にも守備面にあるといえる。

中盤やバイタルエリアでのボール奪取力は世界トップクラスであり、そこからドリブルで縦へ推進していく力やスルーパスなどでチャンスを創出する力もあるが、実は自陣エリア内で「ボールウォッチャー」になりやすい傾向にある。

この能力においては間違いなく日本代表のキャプテンである遠藤航に軍配が上がるだろう。

予測力も抜群な佐野だが、自陣エリア内に限ってはボールウォッチャーになりやすく、決定的なピンチをギリギリで防ぐといった場面があまりない。

エリア内まで押し込まれた際に今よりもさらに首を振り適切な場所に瞬時に移動できるようになれば、まさにパーフェクトな守備的MFとなれるだろう。

25歳の佐野にはまだ「伸びしろ」がある。

世界で5本の指に入るボランチに到達する佐野のキャリアを期待しよう。