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「どんどんトレーニングの強度も上げて」フェデラーがヒザの故障からの復活プランを明かす<SMASH>

昨年のウインブルドン後に3度目のヒザの手術を受けたフェデラー。(C)Getty Images
右ヒザのケガで長らく戦列を離れている元世界王者のロジャー・フェデラー(スイス/現27位)がこのほどドイツのタブロイド紙『Schweiz aktuell』のインタビューに応じ、2022年シーズンでのテニスツアー復帰へ強い意欲を示した。

四大大会で20度の優勝を誇るフェデラーは2度の右ヒザ手術を経て、昨年3月のカタール・オープンで約1年2か月ぶりにツアーに復帰。同年5月の全仏オープンではベスト16、7月のウインブルドンでは苦しみながらもベスト8へ進出し、着々と完全復活への歩みを進めていたかのように見えた。

だが、ウインブルドン準々決勝で敗退した直後に「グラスコートシーズンで右ヒザのケガが再発してしまった」として3度目の手術を決行。その後、自身のSNSを通じて「何か月もツアーから離れることになる」と表明し、今季もまだ大会には出場していない。これにより、今年1月末に発表された世界ランキングで約21年ぶりにトップ20圏外に陥落し、現在も27位(2月28日付)となっている。

待望のカムバックへ向けてリハビリに専念しているフェデラーは今回のインタビューで「(昨年7月の)ウインブルドンの後、ヒザの状態は良くなかった。このままではいけないと思ったんだ。あれ(3度目の手術)は正しい決断だったよ」とコメント。その一方で、「2か月間松葉づえで歩いて、また最初からやり直さなければならなかったんだ」と、再手術後の苦しかった時期を振り返った。
それでも「今は元気だよ。また普通に動けるようになったのは見ての通りだ」と順調な回復ぶりをアピールした40歳のレジェンドは、現況を語るとともに具体的な復帰時期についての理想のプランを明かした。

「今はまだランニングにとどめる程度で少し待たないといけないんだ。全体のプランを再構築している最中だから、今はゆっくりとカムバックについて考えることができる。今後数か月の間にどんどんトレーニングの強度も上げて、2022年の半ばか終わりにカムバックできればと思っている」

年齢を考慮すればやはり完全復活には厳しい道のりが待っていることは間違いないだろう。だが幾度となく周囲の予想を覆してきたのがロジャー・フェデラーという男だ。どれだけ時間がかかっても、再びコート上で輝く姿を見せてもらいたいものだ。

文●中村光佑

【連続写真】打点直前までリストが先行する、フェデラーのドライブボレー

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