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デビスカップ、日本は2勝3敗でスウェーデンに惜しくも敗れる<SMASH>

2日目の日本チームはダニエル太郎(左)が勝利を挙げたが、ダブルスとシングルス2の綿貫陽介が敗れて敗退が決まった。写真提供=日本テニス協会
男子テニスの国別対抗戦「2022 デビスカップ by Rakuten ファイナル予選」の日本対スウェーデン(スウェーデン・ヘルシンボリ/3月4・5日/室内ハード)では、現地3月5日にダブルス1試合とシングルス2試合を実施した。

1日目のシングルス2試合で、1勝1敗とした日本。2日目のダブルスで内山靖崇/マクラクラン勉組が、6−2、6−7、5−7の逆転負けを喫するも、エースのダニエル太郎が勝利してタイに戻す。最後の試合に勝負がかかったが、綿貫陽介がストレートで敗れて日本の敗北が決まった。

ダブルスはスウェーデンがペアを変更し、アンドレ・ゴランソン/エリアス・イーマー組となった。内山/マクラクラン組は相手のペア変更にも慌てることなく、6−2で第1セットを奪取。しかし、第2セットでは相手がリターンから攻撃的になりリードを許す。追いついてタイブレークにまで持ち込み、マッチポイントも握ったが取り切れずファイナルへ。5−5までキープが続くも、日本が次のサービスゲームを落とし、5−7で敗れた。

これで日本は残りのシングルス2本の勝利が必須となる。次に登場したのはエースのダニエル太郎(世界ランク101位)。本来ならエース対決となる試合だが、スウェーデンのエース、マイケル・イーマーの負傷によりドラゴス・マダラス(同327位)との対戦となった。

ダニエルは全豪オープンで自身初となる3回戦に進出した時のプレーを取り戻し、自分から仕掛けて相手を振っていき、6−0というスコアで実力差を見せつける。第2セットに入ると、マダラスは開き直ったようにベースラインから思い切り打ち込んできた。ダニエルは1−4とリードされるが、そこから落ち着いてラリーを展開し、7−5で勝利を手に入れた。

試合後のオンコートインタビューでは、「いいスタートが切れた。第2セットの最初の数ゲームは相手が攻撃的なプレーをしてきた。もっとプッシュするようにして、それ以降は試合の主導権を握れて良かった」と試合を振り返った。
勝敗は最後の試合にゆだねられた。綿貫陽介(267位)対エリアス・イーマー(133位)。昨日シングルスで勝利を挙げた2人の対戦で、イーマーはダブルスにも出場しており、2試合目だ。

先にチャンスをつかめそうだったのは綿貫。3ゲーム目で鋭いパッシングやリターンダッシュが決まった。ただ、デュースを繰り返したがブレークには至らず、逆に6ゲーム目でブレークを許して第1セットを3−6で失った。勢い付くイーマーに対して、綿貫は惜しいミスが出て挽回できず3−6、3−6のストレートで敗れた。

2勝3敗で敗れた日本は、来年のファイナル予選出場をかけて9月に戦うことになる。

【大会結果】
■1日目/現地3月4日・17時(日本時間5日・1時)開始
★第1試合(シングルス)
綿貫陽介〇 6−4、6−4 ●ドラゴス・マダラス
★第2試合(シングルス)
ダニエル太郎● 5−7、4−6 〇エリアス・イーマー

■2日目/現地3月5日・13時(日本時間5日・21時)開始
★第3試合(ダブルス)
内山靖崇/マクラクラン勉● 6−2、6−7、5−7 〇アンドレ・ゴランソン/エリアス・イーマー
★第4試合(シングルス)
ダニエル太郎〇 6−0、7−5 ●ドラゴス・マダラス
★第5試合(シングルス)
綿貫陽介● 3−6、3−6 〇エリアス・イーマー

構成●スマッシュ編集部

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