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「去年よりチャンスが見えた」宇田/戸上が3位入賞 中国ペアに善戦するも惜敗<卓球・シンガポールスマッシュ2023>

<卓球・シンガポールスマッシュ2023 日時:3月7日~19日 場所:シンガポール>

WTT最高峰の大会である、シンガポールスマッシュ2023は本戦が開催中。17日の男子ダブルス準決勝では、宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)ペアが樊振東(ファンジェンドン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)ペアにゲームカウント1-3で敗れた。

宇田/戸上が中国ペアに敗れ3位

男子ダブルス準決勝に進んだ宇田/戸上ペアは、シンガポールスマッシュ2022の決勝で敗れている樊/王ペアとの対戦となった。

写真:樊振東(ファンジェンドン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)/撮影:ラリーズ編集部
写真:樊振東(ファンジェンドン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)/撮影:ラリーズ編集部

第1ゲームでは、宇田/戸上ペアが台上から仕掛けて得点を重ねるも、中国ペアも回転量の多いドライブで応戦。10-9と先に宇田/戸上ペアがマッチポイントを握るも、あと1点に阻まれ、中国ペアが安定した返球で逆転。第1ゲームを先制する。

第2ゲームでは、序盤から中国ペアの力強い返球に押されるも、宇田/戸上ペアが粘り強い返球で点差を縮めていく。しかし、後半で宇田/戸上ペアのレシーブミスが目立ち、中国ペアが第2ゲームも連取。

写真:宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部
写真:宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部

第3ゲームでは高速ラリーを制して、連続得点に成功した宇田/戸上ペアが好スタートを切るも、中国ペアが鋭いコースへの配球で追い上げて6-6となる。

6-6でのタイムアウト後からは一進一退の攻防が続き、10-9で先にマッチポイントを握った宇田/戸上が1ゲーム目を獲得。

第4ゲームでは、終始ハイレベルのラリーが繰り広げられる。両ペア共に一歩も引かない姿勢を見せるも、最後は浮いたボールを見逃さなかった王のフォアハンドドライブが決め手となり、試合終了。

写真:樊振東(ファンジェンドン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)/撮影:ラリーズ編集部
写真:樊振東(ファンジェンドン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)/撮影:ラリーズ編集部

昨年のシンガポールスマッシュ2022決勝に続き、準決勝で宇田/戸上ペアを破った樊/王ペアが決勝戦進出を決めた。

宇田/戸上ペアの試合後コメント、試合結果は以下の通り。

宇田幸矢/戸上隼輔コメント

試合を振り返って

戸上:去年のシンガポールスマッシュで敗れたペアとの対戦でしたが、去年よりはチャンスが見えました。自分たちの扱える技術も幅広くなり、成長を実感できた試合でした。

宇田:自分たちが得意としていない展開でも、中国ペアと競ることが出来た事は、今後の自分たちの成長に繋がると感じた試合でした。

戸上:競った場面での緊張感のある1点を取ろうとしたときに、レシーブミス等の台上技術で相手より劣っていると感じられました。けれど、ストップに対して積極的にチキータで先手を取れたので、台上からも強気で攻めていけるという気付きがありました。

宇田:自分が良かったと思う点は、得意とするチキータでのレシーブに頼らず、苦手なストップからの試合展開を多く見せることが出来たので良かったです。

世界選手権に向けてのスケジュールについて

戸上:4月上旬にブンデスリーガで1戦試合があります。その後、ドイツに滞在するのか日本に帰国するかは未定ですが、中旬にタイで行われるWTTの大会があります。5月の世界選手権までまだ時間はあるので、しっかり調整して結果に繋げられるように頑張ります。

宇田:4月7日から、WTTチャンピオンズが2大会あり、そこからは世界選手権に向けての調整をする期間に入ります。最後の1点、2点の細かいミスを、何度も繰り返し練習して減らしていければ、世界選手権でもチャンスはあると思います。

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