戸上が初V＆伊藤が3度目のV　男女ともに2冠王者誕生で閉幕＜全日本卓球2022総括＞

ラリーズ編集部
2022.01.31

大会報道戸上が初V＆伊藤が3度目のV 男女ともに2冠王者誕生で閉幕＜全日本卓球2022総括＞

2022.01.31 文：ラリーズ編集部
＜2022年全日本卓球選手権大会（一般・ジュニアの部）日時：1月24日～30日場所：東京体育館＞

30日、全日本選手権は最終日を迎え、男女シングルスの決勝戦が行われた。

男子シングルスは戸上が初V

写真：戸上隼輔（明治大）/撮影：ラリーズ編集部男子シングルス決勝には戸上隼輔（明治大）と松平健太（ファースト）が登場した。戸上は準決勝で丹羽孝希（スヴェンソンホールディングス）に、松平は吉村真晴（愛知ダイハツ）に勝利し、ともにシングルス優勝経験者を倒しての決勝進出となった。

写真：松平健太（ファースト）/撮影：ラリーズ編集部試合は積極的にドライブを打ち込む戸上と、台上とブロック、カウンターで得点を重ねる松平による矛盾対決となった。ゲームカウント2-2となって迎えた第5ゲームから、戸上が中陣からの威力のあるドライブで得点を重ね、優勝に王手をかける。最後は戸上が松平の連続ブロックを打ち破り、戦いを制した。

写真：戸上隼輔（明治大）/撮影：ラリーズ編集部戸上は男子シングルス初優勝とともに、宇田幸矢（明治大）との男子ダブルスと合わせて2冠を達成した。

男子シングルス決勝

松平健太（ファースト）2-4 戸上隼輔（明治大）〇
9-11/12-10/7-11/11-8/6-11/6-11

              googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-1579223839841-0'); });
           ## 女子シングルスは伊藤が3度目の優勝

写真：伊藤美誠（スターツ）/撮影：ラリーズ編集部女子シングルス決勝には伊藤美誠（スターツ）と早田ひな（日本生命）が登場した。伊藤は木原美悠（JOCエリートアカデミー/星槎）の棄権で不戦勝、早田は加藤美優（日本ペイントマレッツ）に勝利して決勝に進んでいる。女子ダブルスではペアを組んで4連覇を達成した2人だが、決勝の舞台で直接対決となった。

写真：早田ひな（日本生命）/撮影：ラリーズ編集部互いの手を知り尽くした両者による試合は、序盤から伊藤がリードする展開となった。台上から伊藤が先に仕掛ける形で点を重ねて3ゲームを連取する。早田も伊藤の動きの隙を突くコースにドライブを決めて1ゲームを取り返すが、早田の反撃もここまで。前陣でカウンターやドライブを徹底した伊藤が、最後はサービスエースで決め切った。

写真：伊藤美誠（スターツ）/撮影：ラリーズ編集部伊藤は3年ぶり3度目の女子シングルス優勝、早田との女子ダブルスと合わせて2冠を達成した。

女子シングルス決勝

〇伊藤美誠（スターツ）4-1 早田ひな（日本生命）
11-5/11-9/11-5/8-11/11-6

引退を表明する選手たち

今回の全日本選手権では、男女ともに有力選手が現役引退を表明した。

写真：卯木将大（クローバー歯科カスピッズ）・麻生麗名（日本生命）/撮影：ラリーズ編集部男子ダブルス、混合ダブルスに出場した卯木将大（クローバー歯科カスピッズ）は、「僕の中で区切りがついた。今後はコーチ業をメインにやっていきたい」と語った。

写真：宋恵佳（中国電力）/撮影：ラリーズ編集部女子ダブルスでベスト32、女子ダブルスにも出場した德永美子（十六銀行）は、「全部自分の力は発揮できた。今後は地元の企業に勤めて頑張りたい」とインタビューに答えた。他にも、女子ダブルスで準優勝を飾った宋恵佳（中国電力）も、「こんな終わり方できるのもなかなかないと思うので、いい1年だった」と自身の全日本をまとめた。