吉田麻也(Photo by Pablo Morano/MB Media/Getty Images)
11月20日（日本時間11月21日AM1：00）、ついにカタールW杯が開幕する。
現在、日本代表で最も批判されている男、吉田麻也はキャプテンとしてこのW杯を迎えることになる。
年齢的にもおそらく最後となるW杯を、吉田はどのような覚悟と責任感で臨むのだろうか。
日本代表だけでなく15試合32失点で最下位に沈むシャルケでも批判の的に
2022年6月14日に行われたキリンカップ決勝のチュニジア戦、吉田麻也は3失点すべてに絡み試合を壊してしまった。
この時、多くのサッカーファンが、「吉田ではもう無理だ」と確信したはずだ。
それ以前から年齢による衰え（判断力の低下とスピード不足）が指摘されていたが、この試合で完全に経験では補いきれないレベルであると露呈してしまったのだ。
新シーズンとなり、2部からブンデスに昇格したシャルケへの移籍を果たすと、開幕からスタメンで出場し続けている。
しかし、相棒CBの移籍や怪我、良い選手を連れてこれないチーム事情によってスタメン出場はできていたものの、そのプレーは変わらず低調なものだった。
ブンデスリーガを15試合終えた時点で、シャルケは32失点を喫しており、最下位に沈んでいる。
ドイツメディア『RUHR24』を始め、様々な媒体で吉田のプレーは批判を受けている。
・ブンデスリーガで通用するスピードに欠けている
・いつも不安そうで、単純なミスも何度も犯す
・空中戦に挑まない時もある
このように、その評価はあまりにも低く、中位～上位のチームであれば即刻切られてしまうプレーレベルとなっている。
それでも日本代表のために、吉田麻也の覚悟と責任感
吉田麻也は、W杯最終予選の際に、「敗退したら自分も辞める」とコメントしている。
また、日本代表において自分自身のライバルとなる板倉滉が大怪我を負うと、コラーゲンのサプリメントを持って板倉の家に持っていく（吉田も板倉と同じ箇所を負傷した経験を持つ）などといった行動もしている。
「W杯のピッチに立ち日本の勝利に貢献したい」という気持ちと同時に、「日本が勝利する確率が上がるのであれば、自分に不利になることであったとしても行う」という覚悟と責任感を持っているのだ。
長谷部誠という偉大なキャプテンを見てきたからこそ、どんなに批判されようが「日本のために」吉田はW杯を戦う。
それがたとえピッチの上でなかったとしても。
その熱い想いは、きっと次のキャプテンへと引き継がれていくことになるだろう。
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