カタールW杯決勝戦展望、メッシとエムバペのどちらが勝っても1つの時代が終わる
写真:メッシ(AP/アフロ)
いよいよカタールW杯の決勝戦が間近に迫ってきた。
12月18日24時(日本時間)に、「アルゼンチン対フランス」の一戦が行われる。
3位決定戦は2-1でクロアチアが勝利し、残すところは決勝戦のみとなった。
アルゼンチンかフランスか、決勝戦の展望
戦前の予想では、「フランス有利」と考えているファンがとても多くなっている。
バロンドーラ―のベンゼマやカンテ、ポクバがいなくても、エムバペにジルー、デンベレ、グリーズマン、チュアメニなど豪華なメンバーとなっており、層の厚さを感じさせる。
対するアルゼンチンは、メッシが好調で、ディマリアが怪我がちなものの、アルバレスなど若手が活躍していることで勢いが出ている。
サッカーファンの多くは、メッシがW杯のトロフィーを掲げる姿を望んでいる。
決勝戦の展望としては、試合全体を考えると死角がないフランスが優位に試合を進める展開となるだろう。
ロースコアで進む可能性が高いが、フランスとしては焦らずにじっくりとポゼッションを高め攻撃の回数を増やし、前半のうちに1得点、後半焦って前に出てきたアルゼンチンからボールを奪ってカウンターで追加点といったシナリオを狙っているのではないか。
アルゼンチンは、とにかく守備に集中することだ。
前半に0-1となってしまえば、試合巧者なフランスを崩すのは極めて難しくなる。
また、攻撃のユニットにも注目だ。
フランスのエムバペにはグリーズマンという最高の相棒がおり、2人だけで得点を奪うことも可能だ。
さらにエムバペとジルーのコンビも威力抜群であり、グリーズマンとジルーのコンビも得点の予感が漂う。
アルゼンチンの場合は、メッシとアルバレスのコンビが準決勝に続き注目だ。
そして、スタメンの可能性は低いかもしれないが、ディ・マリアとメッシのゴールデンコンビもフランスの牙城を崩すためには必要なユニットであると言えるだろう。
どちらが優勝しても1つの時代が終わる
今大会は、様々なベテラン選手にとって最後のW杯となったわけだが、とりわけメッシとC・ロナウドの2人にとって最後のW杯になることは大きな意味を持つ。
10年以上バロンドールを席巻してきた2人(メッシ7回、C・ロナウド5回)の王が、W杯から去るからだ。
すでにC・ロナウドのW杯は終了しており、マンチェスター・ユナイテッドとの契約も解除され第一線からは退く形となっている。
仮に決勝戦でアルゼンチンが優勝し、メッシがトロフィーを掲げることになれば、「有終の美」といった構図となり、それもまた1つの時代の終わりの形となるだろう。
その逆に、フランスが優勝をすれば、トロフィーを掲げるエムバペと敗者としてのメッシの表情が映し出され、時代の終わりを感じさせるはずだ。
どちらにしても、この決勝戦でサッカー界の1つの時代が終焉を迎える。
その運命の一戦をしっかりと見届けよう。
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