サークル・ブルッヘに所属する上田綺世選手の凄さと今後の可能性
写真:上田綺世(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
ベルギーリーグと言えば、近年日本の選手たちがステップアップの第一段階として選ぶことが多くなったリーグですよね。
伊東純也選手や三苫薫選手、遠藤航選手、鎌田大地選手、冨安健洋選手など、実際に多くの有望な日本人選手がステップアップしています。
日本代表の上田綺世選手もそんなステップアップを狙う選手の1人です。
ワールドカップイヤーである2022年7月1日にベルギー1部のサークル・ブルッヘに完全移籍し、欧州経由で日本代表のレギュラーを狙うこととなったのです。
この記事では、そんな「サークル・ブルッヘに所属する上田綺世選手の凄さと今後の可能性」について解説していきたいと思います。
上田綺世選手の経歴
上田綺世選手は、1998年8月28日の23歳です。(カタールワールドカップ時には24歳)
茨城県水戸市の出身で、中学時代には鹿島アントラーズノルテ(日立のチーム)に所属していました。
その後鹿島学園高校へ進学し、法政大学を経て鹿島アントラーズに加入します。
鹿島アントラーズでは、2020年シーズンから一気に頭角を現し、2020シーズンが26試合で10得点、2021シーズンが29試合で14得点と日本人FWとしてトップクラスの実績を残します。
2021シーズンカップ戦で2得点、天皇杯で3得点を挙げ、チームの得点源に成長したのです。
2022シーズンは完全なるエースストライカーとして覚醒し、18試合で10得点というハイアベレージで得点ランキング1位となりますが、シーズン途中でベルギーリーグのサークル・ブルッヘに移籍することとなったのです。
東京オリンピック(2021年)にも出場し、日本代表としても9試合に出場するなど着実に存在感を増していったのです。
上田綺世選手の凄さ
上田選手は、前述した通り強豪鹿島アントラーズでレギュラーを奪い、エースに成長し、多くのゴールを上げるなど素晴らしい実績を残しています。
一体なぜ若くしてこれほどまでの実績を残せたのでしょうか?
そのプレーの凄さを具体的に挙げていきましょう。
動き出しのクオリティ
上田選手と言えば、でフェンダーの視界から消えてピンポイントでボールを受けてシュートという得点パターンが得意ですよね。
かつて日本代表として活躍した柳沢敦さんの様な質の高い動き出しは、日本人FWの中でも1位2位を争うレベルです。(セルティックスでプレーする古橋選手も同レベルの上手さがある)
単純にスピードも日本人としてはトップクラスなので、ディフェンダーの裏のスペースでスルーパスを貰うプレーも得意となっています。
優秀なパサーがいるチームであれば、その動きのクオリティは最大限に活かされるので、得点を量産することも可能でしょう。
シュート力
大学時代からその得点能力は凄まじく、「大学ナンバーワンFW」と呼ばれていましたが、特にアントラーズ加入2年目以降はそのシュートに凄みが加わりました。
シュート自体も非常に強力ですが、鋭い腰の回転と踏ん張りで無理な体勢からでもファーに力強いシュートを打てるので、エリア内でトラップさせてしまうと高い確率で枠内に強烈なシュートを放てるのです。
元々のシュートセンスに筋トレなどによる体の強さが加わったことが要因であると考えられます。
凄みが増したことによって、Jリーグでは手が付けられないほどの得点力を身に付けたのです。
ヘディングの強さ
上田選手の身長は182㎝で、低くはありませんが決して恵まれている体格というわけではありません。
しかし、非常に高いジャンプ力を兼ね備えているので、ヘディングシュートを決めることもできますし、ロングボールをヘディングや胸トラップを使い味方に繋げるプレーも得意としているのです。
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