
写真:三苫薫(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
12月2日AM4:00(日本時間)に行われる「日本対スペイン」の試合が刻一刻と近づいてきている。
下馬評は圧倒的にスペイン有利となっているが、日本代表は勝てば自力でのベスト16進出が決まるため、ドイツ戦に続き大金星を狙う。
スペイン代表にはジョルディ・アルバという攻撃的左SBがおり、日本代表も三苫薫が左WGでスタメンの可能性が高いことからも、この試合はお互いが「左肩上がり」で試合に臨むことが予想される。
日本戦のスタメンはジョルディ・アルバかバルデ、どちらも超攻撃的左SB
日本対スペインの一戦は、基本的にスペインが圧倒的に押し込む形で進んでいくことになるだろう。
特にスペインは左サイドを中心に攻めてくるはずだ。
超攻撃的SBのジョルディアルバが左SBのスタメンである可能性が高く、もしもターンオーバーを活用してきたとしても、19歳の攻撃的なSBであるバルデが起用される可能性が高いことからも、左肩上がりで攻めてくるはずだ。
さらにこの2人は、どちらもドリブル突破だけでなく繋ぐプレーも上手いため、連携で崩すことができるといった点も厄介だ。
伊東はドイツ戦と同じく右WBのポジションになってしまう可能性大
もしも日本が「4-2-3-1」でこの試合に臨んだ場合、相手は左肩上がりの攻撃が主体となるため、伊東純也がズルズルと下がることとなり、ドイツ戦の前半と同じような惨劇となる可能性がある。
日本最大の武器の1つである伊東の突破を塞がれてしまう形となるため、このフォーメーションは絶対にやめておくべきだろう。
カウンターで徹底的に三苫と伊東の突破力で勝負する3-5-2(ゼロトップバージョン)
このスペイン戦は、基本に忠実に戦えば戦うほど、地力の差が出て勝てる確率は減っていくはずだ。
それならばいっそ「3-5-2」のゼロトップバージョンで戦うのはどうだろう。
3バックは中央が吉田、右が板倉、そして左にはコスタリカ戦で大きな批判を浴びた伊藤洋輝ではなく、谷口を起用する。
中盤は逆三角形で、遠藤の怪我の回復が間に合えば遠藤がアンカー(間に合わなければ田中碧)、その前のインサイドハーフに守田と鎌田(遠藤が間に合えば鎌田の代わりに田中碧か柴崎)を配置する。
右WBは、ジョルディ・アルバ対策で酒井or長友だろう。
左のWBは三苫をスタメンで使うべきだが、なるべく下がり過ぎず高めをキープしておきたいところだ。(代わりに右WBが低い位置を取り谷口が左にスライドしやすいようにする)
トップは左に久保建英、右に伊東純也だ。
トップとは言っても、スタートの位置は低くしゼロトップの様な形で臨むべきだ。
伊東をトップに置くことで、守備に戻る労力を減らし、カウンター発動時に高い位置からプレーすることができる。
左の久保は、三苫との相性が良く。レアル・ソシエダでも経験済みのポジションであるがゆえに最適であると言えるだろう。
やはり強度の高い試合では、久保を中盤のサイドに配置するのは得策ではない。
この位置に久保がいれば、三苫が久保とのワンツーで抜け出すプレーも見られるはずだ。
一瞬の隙をついて、インサイドハーフの鎌田や守田がエリア内に進入してきてくれれば、回数は少ないまでも得点のチャンスが生まれるだろう。
はたして森保監督は本番にどのようなフォーメーションで臨むのか。
スペイン戦はぜひコスタリカ戦の様な多くのサッカーファンが納得できないスタメンではなく、勝利が期待できるメンバーを選んでほしいものだ。
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