• HOME
  • 記事
  • サッカー
  • サッカーの「FW(フォワード)」のポジションはどんな役割がある?「トップ」との違いは?
サッカー

サッカーの「FW(フォワード)」のポジションはどんな役割がある?「トップ」との違いは?

サッカーはいくつかのポジションに分かれていますが、最も花形のポジションと言われるのが「FW(フォワード)」です。

最も敵のゴールの近くでプレーし、シュートを打つ機会が多いので、とても人気のあるポジションだと言えます。

しかし、FWといえどもただシュートを打つだけではその役割を全うしているとは言えません。

現代サッカーでは、多くの役割を担わなければならないのです。

この記事では、そんな「サッカーにおけるFW(フォワード)の役割」について解説していきたいと思います。

FW(フォワード)とは?

FWは、冒頭でも挙げた通り敵のゴールに最も近い位置でプレーするポジションの選手のことを指します。

「トップ」と呼ばれることもありますが、これは呼び名が違うだけで意味的にはFWのことです。

チームによってその人数は違いますが、近代サッカーではFWが1人だけしかいない「ワントップ」や、左右にドリブルが上手く得点力もあるウイング的なFWを含めた「3トップ」が主流となっています。

FWが2人の「2トップ」を採用しているケースもありますが、その際は前線で体を張ってポストプレーをしたリ貪欲に得点を狙うFWと、その周りを衛星のように動き回ったりMFの位置まで降りてゲームメイクに参加したりする「セカンドトップ」の組み合わせとなることが多くなります。

それでは、具体的にその役割を挙げていきましょう。

中央のFW

ワントップや3トップの中央にポジションを取るFWは、「ターゲット」になる役割があります。

いわゆる「ポストプレー」というプレーです。

2022年時点で日本代表でポストプレーが上手い選手と言えば、大迫勇也選手でしょう。

体の幅はないですが、ディフェンダーに体を当てる上手さがあり、そのタイミングも抜群です。

世界的な選手で言えば、バルセロナに移籍したレヴァンドフスキ選手やレアルマドリードのベンゼマ選手は得点力も凄まじいですがポストプレーも非常に上手な選手として有名です。

ゴールキーパーやセンターバック、サイドバックからロングボールでターゲットとなることもありますし、ボランチや攻撃的MFからくさびのパスを受けるケースもあります。

ボールを失わずにポストプレーで味方選手に落とすことができれば、一気に全員が前を向いて責めることができるので、非常に重要なのです。

ポストプレーができないFWがいるチームは、前線でタメを作ることができないので、非常に攻めにくくなってしまいます。

また、中央のFWはポストプレーだけでなく「チェイシング」も行う必要があります。

チームの戦術によってプレスを掛ける位置に違いがありますが、基本的には試合が終わるまで相手のセンターバックにプレッシャーをかけ続けます。

ただし、体力を使いすぎてはシュートチャンスに制度の高いシュートが打てないので、体力を残しつつチェイシングをするという器用さが求められます。

左右のFW

真ん中のFWの左右に位置するウインガーのようなポジションを務めるFWは、また違った枠割を持っています。

ポストプレーの頻度は真ん中のポジションのFWよりもかなり少なく、ラインを背負いながら足元でボールを受けたり、裏のスペースに走ってボールをもらったりするプレーが多くなります。

守備時にはサイドバックにプレッシャーをかけるのはもちろん、押し込まれている際に味方のサイドバックとタイミングを合わせ挟み込んでボールを奪うような守備をするケースもあります。

それゆえに、かなり運動量が求められるポジションであるとも言えます。

足元でボールを貰ったら、縦に抜けてセンターリングをするか、中に切れ込んでシュートを打つといった選択肢があります。

裏に抜けてスルーパスを受けたら、そのままシュートに行くかエリア内に飛び込んでくる味方選手にパスを出します。

日本代表で言えば、伊東純也選手や三苫薫選手がこのポジションでプレーしていて、日本代表にとっての大きな武器として活躍しています。

世界的な選手で言えば、メッシ選手やクリスティアーノ・ロナウド選手もこのポジションでプレーできますし、モハメド・サラー選手やネイマール選手も一流のウイングであると言えるでしょう。

セカンドトップ

2トップの際の一番前に位置するFWは、どちらかと言えばワントップに近い役割を持ちます。

守備の際のプレッシャーをかける際は、セカンドトップとエリアを分けてプレッシングを行いますが、攻撃時にはターゲットとなってポストプレーをしたリ果敢にシュートを狙ったりしていきます。

しかし、セカンドトップについては、また違った役割を担っています。

ゲームメイクしているMFたちの近くまで降りてゲームメイクに参加する役割もありますし、チャンスの時にはストライカーとして高い得点能力を発揮することも求められています。

それゆえに、体の強さやシュートの上手さだけではなく、ゲームメイクに参加できるテクニックやパス能力、視野の広さなども必要になります。

日本代表で言えば、久保建英選手や堂安律選手などがこのポジションにピッタリであると言えるでしょう。

世界的な選手で言えば、パウロ・ディバラ選手やメッシ選手がこのポジションで最も輝ける選手であると言えるでしょう。

まとめ

今回は、「サッカーにおけるFW(フォワード)の役割」について解説してきました。

FWのポジションは、最も相手チームのゴールに近い位置でプレーするため、「ゴールを決める」というプレーを期待されます。

しかし、現代サッカーではそれ以外のプレー(チェイシングやポストプレー)も上手にこなす必要があるのです。

セカンドトップであればゲームメイク力も必要になりますし、ウイングのポジションであればドリブル力も必要なのです。

関連記事