逆襲のスタート!中井卓大、スペイン3部ラージョ・マハダオンダで出場機会大幅増
写真:中井卓大(提供:ムツ・カワモリ/アフロ)
今シーズン前にレアル・マドリードのカスティージャからスペイン3部ラージョ・マハダオンダにレンタル移籍した中井卓大。
移籍後しばらくは出場機会がほとんどなかったが、今年に入り大幅にプレータイムを増やしている。
チーム自体は17位に沈んでいるが、中井卓大にとってはまさに逆襲のスタートとなっている。
2024年に入りプレー時間は確実にUPしている
幼少期から大きな注目を集めた中井卓大は、同じく幼少期から注目度の高かった久保建英とは対照的なプロキャリアを送っている。
久保がラ・リーガを代表するWGに成長したのに対して、中井はレアル・マドリードのトップチームに昇格できないどころか、レンタル移籍で加入したラージョ・マハダオンダでも出場機会に恵まれていなかったのだ。
「中井卓大は大成しなかった」
そんな結論を出したファンも多かったのではないだろうか。
しかし、中井はまだ20歳の若手選手だ。
今季はレンタルで別チームに所属しているものの、レアル・マドリードに籍を持つエリートであることに変わりない。
スタミナやスピード面など課題も多いが、今年に入ってからは出場機会が増えてきている。
直近では2月12日に行われたレアル・ソシエダBとの試合にスタメン出場し、65分までプレーしている。
ここまで24試合でベンチ入りし、そのうち15試合に出場。
合計プレータイムは431分となっている。
得点やアシストといった数字こそ出ていないが、着実に実戦経験を増やしているわけだ。
そのテクニックに疑いの余地はない。
足に吸い付くようなドリブルやボールキープ技術は、テクニカルな特徴を持つ日本人選手の中でもトップクラスだろう。
スペインでもテクニック面は評価されており、今後フィジカル面をワンランクアップさせることができれば、ラ・リーガでも通用する中盤の選手になれるはずだ。
3部でもまったく出番がなければ、欧州でのキャリアも終焉と考えられてもおかしくないが、戦力としてプレーできている現在の状況を踏まえれば、まだまだ欧州でもがく価値はあるだろう。
果たして中井はその足でキャリアを切り開くことができるのか、今後のプレーに注目だ。
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