鎌田大地がセリエAデビュー戦でスタメン出場!チームは敗戦も大きな一歩を踏み出す
鎌田大地(写真:PA Images/アフロ)
8月20日、セリエA第1節「レッチェ対ラツィオ」の一戦が行われ、2-1でホームのレッチェが勝利した。
日本代表MFの鎌田大地はデビュー戦となるこの試合にインサイドハーフとしてスタメン出場し、55分までプレーした。
チームは鎌田がベンチに下がった後に逆転を許し敗戦となったが、鎌田は無難にデビュー戦を終えた。
安定した組み立てと守備力を継続しながらも数字で信頼を獲得したい鎌田
デビュー戦となったレッチェ戦は、試合を通して無難なプレーで問題なくチームに溶け込めていた。
移籍問題が想定以上に長引きチームへの合流が遅くなったことでまだ完全にフィットできておらず、コンディション的にもフル出場できる状態ではないが、鎌田はベンチに下がる55分までインサイドハーフとして及第点のプレーを見せた。
インサイドハーフというポジションゆえに、久保建英や三笘薫のように毎試合得点やアシストといった数字を残すのは不可能だが、移籍後にチームメートや監督からの信頼を得るには、やはり結果を出すのが1番効果的だ。
インモービレやアンデルソン、ザッカーニといったアタッカーはどうしても自分でシュートを打ちがちだが、鎌田の得意な前線への顔出しを継続することで必ず得点チャンスを訪れるはずだ。
開幕戦は良い位置でパスが回ってくることはなかったが、2節、3節のどちらかで得点を奪えば一気に信頼感が増し、ボールが集まってくるようになるだろう。
サッリボールと呼ばれている戦術を理解できればIHとしてのレベルもUPする
守備の国イタリアにおいてマウリツィオ・サッリ監督の目指すサッカーは異質だ。
ポゼッションを重視する攻撃的なサッカーを展開する「サッリボール」と呼ばれる独特な戦術で戦う。
鎌田自身もサッリ監督の戦術に魅力を感じたことによってラツィオに移籍した訳だが、ラツィオでサッリボールを経験することでインサイドハーフとしてのレベルも間違いなく上がるはずだ。
「縦のティキタカ」とも呼ばれるサッリボールは、そのまま日本代表にも還元できることだろう。
セリエAやコッパ・イタリアでの経験はもちろん貴重だが、ラツィオはCLにも参戦するため、濃密なシーズンを過ごすことになる。
果たして鎌田はインサイドハーフとして完全なるレギュラーと認識される存在となれるのか。
今後の活躍に期待しよう。
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