SNSは意見交換の場に。ジュビロ磐田サポ・田中真琴が呟き続ける理由[PR]
チーム成績が悪くても、姿勢はぶれない
ジュビロの成績が落ちると、正直投稿もネガティブな内容が増えます。2019年は特に、そんな投稿を続けて良いのか悩むこともありました。負ける試合なんて見たくないし、負のスパイラルにはまっている時期はダイジェストを見るだけでお腹いっぱい・・・。「次はきっと」っていう言葉も上滑り。「しんどい」なんて呟いたら叩かれるし、どうしたら良いんだろうと思っていました。
でも、そんなときに無難なツイートだけしてるのは自分としては違うなと。誰かを傷つけないように気をつけながら、みんなが感じている不安を発信していこうと決めました。逆にチームが、自分たちの課題を見つけて、そこを改善しようとしている状況なら前向きな言葉をかけたいと思っています。
いくら辛い時期が長くても、良い試合があればすぐに立ち直って熱くなれるのもサポーターですよね。今までで一番印象に残っているのは、やっぱり2015年にJ1昇格を決めた大分トリニータ戦。勝てば自力昇格。引き分け以下なら、アビスパ福岡の結果次第。1点リードが続いていたのに、後半45分に同点ゴールを決められました。
アビスパはもう勝利が確実という状況だったので、このままではプレーオフに回ってしまう。そんな中、小林祐希選手(現ジュピラー・プロ・リーグ・ワースラント=ベフェレン所属)がアディショナルタイムに勝ち越しのゴールを決めました。
体全体で叫びたくなるような瞬間でした。家族全員で大騒ぎしましたね。あのときの写真のポスターがまだ実家のトイレに貼ってあります。また昇格したら、貼り替えます。
J2降格をポジティブに。
J2は、正直怖いです。でもポジティブにとらえている自分もいます。ある意味、これでチームが真っ白な状態に戻って、ここからまた作り直せるタイミングですよね。それはサポーターにとっても同じだと思うんです。スタジアムでもSNS上でも、サポーター同士がいがみ合う状況を見てきました。でも、そんな場合じゃない。今こそサポーターが一つにならないといけない。私たちのあり方が問われています。この1年で良いところは残して、不足している部分はみんなで補い合えるチームになりたい。そして、前回は1年かかったけど、今回は圧倒的な強さでJ1に戻ってきたいです。
一方で、これからのジュビロを応援する人を新しく増やしていくためにできることも考えたいです。熱いサポーターは大切だけど、私はもっと気軽にサッカーを見にくる人がいてもいいと思ってます。きっかけは何でも良いんです。イケメン選手がいるから、スタグルがおいしいから、ユニフォーム女子はかわいいから、という理由でいいじゃないですか。スタジアムで飲むビール!でもいい。私も3杯は飲んじゃいます(笑)。
いわゆる“にわか”の人たちを、一緒に盛り上げて、「サッカー楽しい!」と感じてもらえたらまた見にきてくれるかもしれない。
女子サポは特に、特定の選手をかっこいいと言うと批判されやすいですよね。私の母はずっと名波浩さんのファンだったのですが、京都に移住してからはあまりヤマハスタジアムに行けなくなり、私と練習見学に行くことが多くなりました。当時はあまりサインをくれない選手だったけど、待ち続けてやっと出てきてくれたときに「名波選手ー!サインくださーい!」って子どもながらに精一杯叫んで、ファンサービスをしてもらいました。あのときの喜びは今でも覚えています。
それをミーハーって呼ぶ人もいるけど、ミーハーがいなかったらスポーツ自体が盛り上がらない。ミーハーから“ガチサポ”になることもありますよね。女子のサポーターを増やすために、「もっとこうしたらいいのに!」って思うことはたくさんあります。プロデュースさせてほしいくらい!(笑)こんなこと言ったらまた怒られちゃうかもしれないけど、まずは私の投稿を見てスタジアムに来てくれる人が増えたら良いなと思います。
寒くて辛かった観戦試合は・・・
去年のプレーオフの東京ヴェルディ1969戦ですね。12月に1人でヤマハスタジアムまで見に行きました。試合は勝って、残留を決めたのでよかったのですが、帰りがまた寒くてつらかったですね。試合が終わってからスタジアムを出るのが遅くなってしまったので、シャトルバスが1時間待ちくらいの行列になってました。早く帰ればよかったんですけど、ついついほっとしたのもあって余韻を味わっちゃって。
寒い時期は上にコートを着ちゃうので、ユニフォームが隠れちゃうのがちょっといやですね。基本のスタイルは、ユニフォームにタオル、リストバンド。このポンチョは、ホームの試合で来場者全員に配布していたんですよ。あったかいし、かわいいし、ジュビロサポーターだよって主張もできるのでよく使ってます。
今年は全国のスタジアムに行くのが楽しみです。また最高の瞬間を全員で迎えたいですね。サポーターの輪がもっと広がるように、私もSNS発信を続けていきます。
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