「励ますだけではない、具体的な支援を」ONE SHIZUOKA PROJECT始動

※写真提供:株式会社 ジュビロ

2020年5月15日、明治安田生命Jリーグに所属する静岡県内の4クラブ(ジュビロ磐田、藤枝MYFC、清水エスパルス、アスルクラロ沼津)が合同で「ONE SHIZUOKA PROJECT」を立ち上げたと発表。4クラブの選手会が主体となり、クラブの垣根を超えて協力していく。

具体的なプロジェクト内容としては、クラウドファンディング(https://readyfor.jp/projects/ONE-SHIZUOKA)とYoutube Channelでの配信だ。前者は2週間で500万円を目標とし、県内PCR検査体制拡充費用として県のコロナ対策本部に寄付する予定だ。

後者に関しては、育成年代向けの講演会などの教育系コンテンツや、4クラブ選手対抗企画・サッカーキッズ対象Q&A企画などのエンタメ系コンテンツが企画されている。

同日に行なわれたオンライン記者会見では、本プロジェクトのボードメンバー11人の選手らが、このプロジェクトへの自らの思いを口にした。

静岡に今できることを。選手ら自らの思いが実現

なかでもこの記者会見で司会を務めたジュビロ磐田の山田大記選手が、このプロジェクトにかける思いは強い。(上記写真中段、左から2人目)

『まずはジュビロ磐田の選手会で、「僕たちに何かできることはないか」と話し合いました。その中で、県内の4クラブで一緒に何かできたらという話が上がって。そこから各クラブの選手にお声がけをして、オンラインでミーティングを開催したところから始まりました。

「地域に何か返していきたい」という思いを持った選手が多く、しっかりプロジェクトとして継続的にやっていくことになりました。まずは今の状況に対して、そして今後も静岡県のためにできることを模索して行動していこう、と。』力強く、今回の経緯を説明した。

自身が中心メンバーとなって運営する選手コミュニティ「ZISO」のYoutube LIVEでは、かねてから「もどかしさ」も吐露していた。ホームタウンが、コロナ禍で経済的打撃を受けるなか、励ますだけではない具体的な支援ができないかと摸索していたが、ついに有言実行を果たそうとしている。

5月末にはホームページも開設され、さらなる盛り上がりが期待されている。クラブとホームタウンの新しい支援関係の構築に期待が高まる。

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