本気で板倉滉をターゲットとして検討しているセリエ王者ナポリ、移籍金31億円を準備か
写真:板倉滉(提供:picture alliance/アフロ)
セリエ王者ナポリは、CBの補強をウォルヴァーハンプトンのキルマンとボルシアMGの板倉滉に絞ったようだ。
バイエルンへの移籍が濃厚な韓国代表DFのキム・ミンジェの代わりとなる選手を探しているナポリは、板倉の移籍金を2000万ユーロ(約31億2000万円)に引き上げた。
当初は1200万ユーロ(約18億7000万円)~1400万ユーロ(約21億8000万円)とされてきたが、大幅に上乗せしてきたことから、その本気度合いがうかがえる。
キルマンがファーストチョイスもウォルバーハンプトンが拒否か
ナポリは当初ウォルバーハンプトンのキルマンをファーストターゲットとしていたが、その交渉は困難を極めている。
3500万ユーロ(約55億1000万円)を準備するも、ウォルバーハンプトン側は4000万ユーロ(約63億円)以下のオファーには応じない姿勢を見せている。
192㎝で数年間プレミアリーグで活躍しているその実績には及ばないが、ナポリは板倉も高く評価している。
キルマンが無理であれば本気で板倉を獲得するつもりだろう。
その実力やポテンシャルも評価しているが、「日本人選手」というブランドも大きな魅力となっているはずだ。
体の強さを活かしアグレッシブな守備を得意としていたキム・ミンジェと板倉は、アジアナンバーワンDFを争うライバルであるがゆえに、板倉としてもこの移籍が実現すれば高いモチベーションでシーズンを戦えるだろう。
ナポリはCLにも出場できるため、板倉にとっては大きな経験となるはずだ。
ホフマンの移籍などチーム再編成のボルシアMG
板倉がナポリに移籍できる可能性が高い理由としては、「ボルシアMGの現状」も挙げられる。
ブンデスリーガで10位フィニッシュしたボルシアMGは、新シーズンでELやCLに出場できないため、人件費の削減が必須となっている。
すでにドイツ代表MFのホフマンを1000万ユーロ(約15億6000万円)で放出しているが、板倉を2000万ユーロで移籍させることができれば、財政的にはかなり安定するはずだ。
将来性のある若手選手を獲得するなど、今後はチーム再編に向けて動いていくことになる。
来季も4位以内に入ることは難しいため、個人にフォーカスしてみれば板倉はナポリに移籍をして高いレベルでプレーすべきだろう。
果たしてナポリはキルマンを獲得するのか、それとも板倉を選ぶのか。
その動向に注目だ。
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