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W杯、10倍面白く見るために「日本、死の組へ。スペインはなぜ強いのかを解説」

日本のカギ握る右サイドのアタッカー

そんな試合で日本がすべき戦い方だが、ずばり“一撃必殺のカウンター”、これに尽きる。高い技術と戦術理解力をあわせ持つスペインの選手たちが繰り広げるパスサッカーに対抗するにはこれしかないと言ってもいい。相手に圧倒的にボールを握られる苦しい試合になることを覚悟した上で、カウンターから少ないチャンスをものにする。W杯3試合目でスペインが徐々にエンジンをかけて来る状況も、森保ジャパンにこの戦術が求められる理由である。

劣勢が想定される日本のなかでカギを握る選手は伊東純也だろう。大苦戦を強いられた日本のアジア最終予選の戦いにおいて、救世主となったのが右サイドを主戦場とする金髪のアタッカーだった。久保建英や堂安律という次世代のを担う有望選手を押しのけて、日本のレギュラーに君臨する伊東の圧倒的なスピードとベルギーのヘンクで磨きをかけた得点、アシストというゴールに直結する働きは、スペインという相手を前にした大一番でこそ、その威力を発揮するはずだ。

マッチアップが予想されるのがバルセロナでプレーするジョルディ・アルバだが、攻撃力に長けた一方で、この百戦錬磨のレフティーも33歳を迎えており、スプリント力では伊東が優位に立つ。守備陣がスペインの攻撃を凌いだ上で、左サイドでは三笘薫、そして右サイドでは伊東という個人でも打開が可能なアタッカーでスペインのポゼッションサッカーを裏返すという戦いに徹することができれば、勝ち点奪取も見えてくるかもしれない。

初戦にドイツとの一戦を終えた上で日本は3試合目にスペインとの戦いを迎えることになる。世紀の番狂わせを演じ、奇跡の決勝トーナメント進出を果たすために森保ジャパンができることは多くはない。「身の丈に合ったサッカー」で相手の長所を凌ぎ切り、わずかに生まれた隙をつけるのか。世界最高峰の舞台で“ラ・ロハ”相手にサムライブルーの現在地が明らかになる。

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