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「完全に絶望的な状況」ウクライナでプレーする帰化選手が嘆き。ロシア爆撃に「食べ物もお金もない」と悲痛な訴え

ウクライナの名門シャフタールの中心プレーヤーであるモラエス。彼はロシア軍の爆撃により、避難生活を余儀なくされている。(C)Getty Images
 ロシアによるウクライナへの軍事攻撃が始まり、世界が混沌としている。英紙『Daily Mail』など複数の欧州メディアによれば、2月24日に「脅威から防衛する」としたウラジミール・プーチン大統領が特別軍事活動を承認。首都キエフなどへの本格的な空爆が始まったと伝えている。

 すでに民間人にも死傷者が出ており、ウクライナ全土に戒厳令が敷かれた。この文字通りの緊急事態は、サッカー界への影響も計り知れない。

 国内リーグの名門シャフタール・ドネツクでプレーする助っ人外国人選手たちは、キエフ市内のホテルに避難。そのメンバーのなかで、2019年にブラジルからウクライナに帰化し、チームで10番を背負っているジュニオール・モラエスは、ツイッター上で公開した動画内で、不安な想いを叫んだ。

「僕らは完全に絶望的な状況にある。この動画がどうかブラジル政府に届くように、拡散してもらいたい。ここにいる僕らはいまウクライナを離れる計画をするために集まっている。すでに国境は閉鎖され、銀行も閉じられた。当然、燃料になりえるガスなどもなく、食べ物も不足し、お金もない状況だ」
 
 34歳のベテランの声は実に重たい。現地時間2月24日には、ウクライナ・リーグの中断が正式決定。そのため、シャフタールのほかにも、各クラブの助っ人外国人選手たちは、各国大使館へと連絡を取り、国外への避難を開始しているという。

 なお、プーチン大統領は国内のテレビ演説において、「我が国を攻撃すれば、その国は壊滅し、悲惨な結果になることに疑いはない」と語っている。それだけにウクライナ国内でプレーする選手たちの状況は、今後も不安視される。

構成●THE DIGEST編集部

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