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「スタジアムに幸福を解き放った」 終了間際のシュートで勝利に貢献の久保建英を現地メディアが称賛! 「ムリチとともに違いを見せた」

久保の鮮烈な活躍に地元メディアも感嘆の声をあげた。(C)Getty Images
現地時間2月14日、ラ・リーガ第24節が行なわれ、マジョルカはアスレティック・ビルバオを3−2で下し、3節以来となる連勝を飾って15位に浮上した。

降格回避のためにひとつでも多くの勝点が欲しいマジョルカが欧州カップ出場権を狙う難敵をホームに迎えた一戦、冬の補強によってチームとしてのパフォーマンスも向上してきたホームチームは22分にPKをサルバ・セビージャが決めて先制すると、30分にはアンヘルが浮き球を巧みにゴール左隅に流し込んで加点。後半に入り、59、61分と連続失点を喫するも、終了間際の88分、久保建英がこぼれ球をゴール左側の至近距離からシュート、ポストに弾かれたボールはGKウナイ・シモンの身体に当たってゴールラインを割った。

オウンゴールと記録されたものの、決勝点を生み出す殊勲のシュートを放った20歳の日本人は、4本のシュートや両チーム最多の4本のキーパス(味方のシュートに繋がるパス)というスタッツを記録するなど効果的なプレーを幾つも見せた他、守備でも奮闘して、今季リーガでは最多となる3点を奪っての勝利に貢献。ルイス・ガルシア・プラサ監督は「彼にはゴールを決めなければならないと、いつも言っている。厳しいこともあるが、一歩前進した」と評価している。
自身のゴールと認められなかったことについて、試合後のインタビューでは「あのゴールは僕のものです」と語り、SNSでも「ゴールは僕にください」と投稿した久保だが、マジョルカの公式サイトは、「ペナルティーエリア内におけるヴェダト・ムリチのクオリティーの高いアクションの後、日本人選手は相手GKの助けを借りて、朱色チームに勝点3をもたらす決勝ゴールを挙げた」と綴った。

現地メディアの反応を見ると、マドリードのスポーツ紙『AS』は「クボが狂喜を解き放つ」「バレンタインデーに、クボがマジョルカに勝利をもたらした。彼は2分で追いつかれるのを目の当たりにしたファンを、最後まで待って喜びで満たした。チームを救った彼に、マジョルカの島は恋に落ち、今夜は幸せな眠りについたことだろう」、また「クボの祝い方はド派手だった。日本人の喜び方は素晴らしかった」として、「これが全てのマジョルカファンのハートを盗んだ方法だ」とも綴った。
一方の『MARCA』紙は「日本人選手は最後の数分間で“ゴール”という決定的な仕事を果たした」と、オウンゴールながらもほとんど彼の得点であると強調し、またこの試合でも素晴らしいプレーを披露したムリチに言及した際にも「彼のパフォーマンスは久保と同じぐらいに素晴らしい」と記述。なお、両紙ともに3点満点の採点では「2」を与えている。

バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は「勝利を求めて最後まで頑張ったマジョルカは、久保のシュートのおかげでそれを手にした」と試合をレポートし、「何でも起こり得る中で、最後に久保が勝点3をホームチームにもたらした。彼はムリチとともに違いを見せて、マジョルカを蘇らせた」と背番号17を称賛。一方、「マジョルカが降格圏から離れた」と報じた『SPORT』紙はクラブ公式サイト同様、「久保はウナイ・シモンの手を借りて決勝ゴール」と表現した。
日刊紙『El Pais』は、このゴールがマジョルカの執念とビルバオの守備のミスによってもたらされたものと指摘するとともに、久保については「ムリチの前進によってフィニッシュのチャンスを得、ポストとシモンを叩いて、ホームスタジアムに幸福を解き放った」と綴っている。

最後に地元メディアでは、日刊紙『Ultima Hora』が「ムリチ、ブライアン・オリバン、セビージャとともに、際立っていた」と久保を評し、「日本人選手は、シーズン序盤に見せていたレベルを取り戻しつつある」と記述。そして総合メディア『ok baleares』は「久保のシュートは相手GKの身体をバウンドしてゴールネットにキスし、スタジアムを狂わせた」と伝えた。

構成●THE DIGEST編集部

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