
須﨑優衣(写真:AP/アフロ)
8月6日(日本時間)、パリオリンピック女子レスリング競技50キロ級2回戦「須崎優衣対ビネシュ」の一戦が行われ、日本代表の須崎優衣がまさかの敗退となった。
東京オリンピックでも金メダルを獲得している須崎は、パリオリンピックでも金メダル最有力とされていただけに、日本に衝撃が走った。
初戦でまさかの敗戦となった須崎優衣
インドのビネシュは立ち上がりからかなり消極的なレスリングでなかなか仕掛けさせてくれない。
それでも2-0で試合終盤までリードしていた須崎だが、試合終了間際に2点取られ、最後にポイントを取ったビネシュが勝利した。
試合直後は呆然とした表情の須崎。
チャレンジを行ったものの認められず、初戦敗退となった。
2014年に国際大会デビュー後海外選手に94連勝中だった須崎
全試合無失点での金メダル獲得。
これが東京オリンピックの女子レスリング50キロ級における須崎優衣のオリンピックデビューだった。
国内外問わず、大会の優勝回数は数えきれない。
須崎は「レスリングノート」というものを10年以上書き続けている。
1つ1つ感じた不安をレスリングノートに書きだし、どうすれば解消できるかを視覚的にわかるように書き残す。
そうすることで不安を軽減し万全の状態で試合に臨んできた。
2024年現在ではそのレスリングノートも50冊ほどになっているそうだ。
鋭いタックルや組手のテクニックも抜群であり、投げ技も得意ということもあり、弱点らしきものはない。
怪我なく精神面を保てれば、海外勢にはまず負けないといえるレベルだ。
それでも何が起こるかわからないのがオリンピックだ。
過去にも「金メダル間違いなし」と言われながらメダルを逃した選手は多い。
須崎はまさにこのパターンに陥ってしまったといえる。
オリンピック4連覇が目標と語っていた須崎優衣
須崎の目標はパリオリンピックでの金メダル獲得だったわけだが、さらに大きな目標がまた別にあった
それは、「オリンピック4連覇」だ。
伊調馨や吉田沙保里といったレジェンドたちと同レベルの実績を残すべく、パリオリンピック金メダルを目指していたが、残念ながらそれは叶わなかった。
しかし、須崎のレスリング人生は続く。
4年後に再び金メダルにチャレンジする須崎を期待しよう。
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