THINK SPORTS『救命救急』

スポーツを楽しむには、緊急の場面での対処法を覚えておくもの大切だ。

スポーツの現場では、心臓発作や脳震盪など、プレーヤーの命に関わる場面が少なからず出てくる。もしもの場面に対応できるよう、たとえば自分が関わるスポーツの現場で、AED(自動体外式除細動器)がどこにあるのかなど、設置場所をあらかじめ確認しておくのも非常に大切だ。

夏場は熱中症への対策・対応が必須になる。

予防としてはまず水分補給。状況に応じて経口補水液、スポーツドリンク、ミネラルウォーターなどの使い分けが必要だ。そして、そもそもの問題として運動をしていい気温や状況なのかを判断するのも大切である。

熱中症の対処法としては、涼しい場所で衣服を緩め、体を冷やすこと。初期症状は頭痛、めまい、吐き気、嘔吐、脱力感など。濡らしたタオルを身体に当てたり、氷嚢を首、脇の下、股など太い血管に当てる。軽症の状態から急に重症の状態になることもあるので、意識が正常な状態であるかを判断することが重要だという。

意識の低下が少しでもあれば、応急処置とともに、一刻も早く救急車を。

またスポーツをしていて多く出くわすのは、ケガの場面だろう。

ケガの応急処置には「RICE」という言葉がある。Rest(安静)、Ice(アイシング)、Compression(圧迫)、Elevation(拳上)の頭文字を取った、処置の基本だ。

筋の打撲や捻挫の場合、アイシングをしてもいいのだが、その箇所を強く圧迫することを最優先したほうが出血は止まりやすく、その後の回復も早いのだそう。たとえば「ももかん」と言われる太ももの打撲の場合、その場所をまず包帯で強く巻くことが必要だという。

医学の進歩で対処法も発展し、知識もどんどんアップデートされている。救命救急に関しては定期的に確認するといいだろう。

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