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【日本代表/WEB取材】本番は結果だ。「改善点に目を向けるより、強みにフォーカスして戦う」主将の観点

FIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021まで1週間を切り、オンライン取材が8日に行われた。コロナ禍で通例となったこのオンライン取材だが、欧州遠征に入ってからは監督+3選手という流れで、選手のチョイスは基本的に代表チームの広報によるものとなっていた。

大会前最後のこの日のオンライン取材、監督の次に現れたのは、やはりと言うべきかキャプテンの吉川智貴だった。ここまでの親善試合は2勝1分3敗と負け越したものの、強豪国とも対等に渡り合った内容は、そしてW杯へ向かう日本代表は、吉川の目にどう映っているのだろうか。

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「攻撃で握れるか」が鍵だが、一番大事なのは「強度の高いプレス」の徹底

──W杯前最後の親善試合を終えて、日本代表はどんなチームになっている?
こっちに来るまでは、正直ちょっと不安もありました。なかなか親善試合ができていなくて、強豪国とも試合ができていなかったので。でも試合を重ねるにつれて、しっかりプレーできるチームだと証明できている。結果はついてきてないですけど、内容的にも非常にいいゲームができていますし、自分たちの良さを出せる試合が多かったので、自信を持って大会に臨めると思います。

──自分たちの良さとは?
前からの強度の高いディフェンスが一番だと思います。そこが鍵でもあって、いいディフェンスができているときはいい攻撃にもつながり、逆にいいディフェンスができていないとチーム全体としてのリズムも良くなってこない実感があるので。やはり、ディフェンスのところが一番大事だと思います。

──監督が「あらゆる局面でイニシアチブを握りたい。モロッコ戦ではそれができた」と話していましたが、スペインやパラグアイなどの強豪国相手に同じようにできる自信は?
相手のレベルが上がるにつれ自分たちがイニシアチブを取るのが、正直、難しくなる時間が多くなると思います。そのなかで、いかにイニシアチブを取る時間を増やせるか。ここまで6試合やって、ディフェンス面ではどの国に対してもイニシアチブを取れている感覚はあります。ただ、攻撃面においては強豪になればなるほど、それが取りにくくなるのが現状です。なので、自分たちが先手を取ってボールを持つ時間を増やせるかがキーになってくると思います。けれど、まずそこよりもディフェンスが大事なので、「まずはディフェンスから入ること」を徹底することが大事だと思います。

──前回大会出場を逃してから血の滲む努力をしてきたと思う。今の心境は?
えー、正直、何も変わってないです。大会が近づくにつれて、ワクワク、ソワソワすると思っていましたが、いつも通り。実際どうですかね、アンゴラ戦の前にどうなるか、楽しみな感じですが、すみません、よくわかっていないです(笑)。

──ここ数試合、楽しそうにプレーしているが、強豪国との対戦は?
個人的にはすごく楽しんでできていますし、相手が強ければ強いほど燃えるタイプなので、毎試合テンションマックスで入れています。ただ結果がついてこない試合も多く、その辺のモヤモヤ感はあるので、大会に入ってそれを払拭できればと思います。

──そのモヤモヤは攻撃について? ブラッシュアップしたいことは。
攻撃の部分は相手ありきのところもあり、強いチームになればなるほど強度も高くなるので、ボールを持って支配する時間が短くなるのは必然だと思います。ある程度は我慢して戦いながらも、攻撃の部分でボールを持たなくても、ゴールに直結するようなシーンを作り出すのが大事だと思います。「持つ時間を増やすというよりも、シュートに行ける回数を増やす」というか、ゴールに直結するシーンをいかに作り出すかを、この1週間で話しながらやっていければと思います。

──「結果がついてこなかった」と話していたが、どう映っている? また自身のコンディションは?
チームとしては、ここまで2勝しかできてないですけど、やらなければいけないことは相手がどこであってもできている感触はあります。そこを徹底してやり続けることが大事。本番に入ったら結果を出さなければいけないので、改善点に目を向けることも大事ですが、より強みにフォーカスして戦うことが大事だと思います。自分のコンディションは、いい感じです(笑)。がんばります。

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