
ゴルフを始めて約1年半が経過しました。始めて半年ほどで135というベストスコアを出して以来、成長がピタリと止まり、スコアも調子も悪くなる一方でした。
正直なところ、仕事が重なっていたこともあり、ここ数カ月はコースにも行っていないだけでなく、練習すらほとんどしなくなっていました。ちょうどその時期にこの連載が始まったので、ゴルフをあんまりやってないのにゴルフの愚痴を延々書き続ける、というよくわからないことになっていました。
そんな日々を経て、先日ようやく久しぶりにコースに行きました。そして、そこで待望のベストスコア更新を果たしたのです!ティモンディ高岸風に言うと「やればできる!」、サンシャイン池崎風に言うと「イエーーーーーイ!!!」という気分です。
(Photo by ArtMassa)
最新のベストスコアは134。いや、笑うところじゃない!ちゃんと1打も更新してるから!この「1」を減らすために約1年かかりました。ゴルフって難しすぎるよね!
スコアを更新できた最大の理由は、新しいゴルフスクールに通い始めて以来、調子が良くなっていることです。このスクールでの基礎からの丁寧な指導が血となり肉となり、普通のショットの失敗率が減りました。あとは、ゴルフ自体に前よりも慣れてきたので、不慣れから来るちょっとしたミスも減っていた気がします。
実は今回、ベストスコア更新よりも嬉しかったことがあります。それは、最後まで平常心で安らかにゴルフコースを回れたことです。
今まで十数回コースに出ていますが、正直なところ、ほとんど毎回イライラしてました。コースで心から「楽しい」と思いながらやっていたことは、ほとんどなかったような気がします。
自分が下手だから仕方ないんですが、コースでは思い通りにいかないことばかりで、言葉にすると「カーッ!」とか「ガッ!」とか言いたくなるような精神状態が続いていました。マナー違反ですし実際には絶対にやらないですが、心の中で何度も舌打ちしていました。
そのように振り返ってみると、今までは初めからメンタル面で負けていたような気がします。イライラしながらやっていたら、そもそも楽しくないし、調子もますます悪くなる。何もいいことがないのです。
今回は、コースに出るのも久しぶりなので、初めからスコアは気にしないことにしていました。どんなスコアでも別にいい。最後まで楽しくやろう。ただそれだけを心がけていました。すると、結果的に今までよりも悪くないスコアが出たのです。
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スコアは意識しないことにしていましたが、最終ホールだけそれを少し考えました。あんまりうまくいかなくて、ちょっと無理かな、という感じで進み、最後はカップまで約3メートルが残りました。これを2打で沈めればベストスコア更新。
「そんなの楽勝じゃん」と思うかもしれませんが、これが寄らないこともあるから怖いんです。少しだけプレッシャーを感じつつも放ったパットは、不思議なほど正確に50センチ圏内にピタリと止まりました。お見事、自己ベストです。なかやまきんに君なら「ヤー!」、髭男爵なら「ルネッサーンス!」という気分でした。
まあ、そうは言っても「134」ですからね。ゴルフをやっている人からしたら「まだ何も始まってない」ぐらいの数字です。でも、自分の中では、メンタルの問題がとんでもなく大きいということがわかったのが収穫でした。
これまでは「楽しむのが大事っていうけど、うまくいかないから楽しくねえんだよ!」とずっと思っていたのですが、そうじゃなかった。単に自分の根性が腐っているのが悪いだけで、うまくいかなくてもそれなりに楽しめば良かったのです。
ずっとゴルフ沼で泥水をすすってきた私ですが、ようやくローリー・マキロイの背中が見えてきました。次回もスコアを気にせず、ゴルフを楽しみたいと思います。
(Photo by zozzzzo)
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