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【#16】なぜゴルフスイングは当たらないのか。135ゴルファーなりの考察

打つんじゃない、振るんだ

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しかし、ゴルフクラブはそうではない。クラブの先端の片側だけに重みのあるヘッドがついていて、持ち手の延長線上に重心が存在しない。だから、バットやラケットのような感覚でクラブを振ると、自分の感覚と実際の動きにズレがあって、うまく打つことができないのです。

ゴルフを始めた頃から、このことは知識として知ってはいたのですが、あるときにこれを実感しました。そして、うまくいかない理由が自分の中でものすごく腑に落ちたのです。そこで私の中で1つの言葉が降りてきました。

「やればできる!」

すいません、これはティモンディ高岸さんの名言でした。本当はこっちです。

「打つんじゃない、振るんだ」

その後は、ゴルフで行き詰まるたびにこれを意識するようにしています。ゴルフではクラブをボールにぶつける動作をするので、どうしても「打つ」という感覚になりやすい。でも、打つと考えると力が入るし、重心のズレに翻弄されやすい。それよりも、クラブをスムーズに振るという感覚の方が、うまくいくことが多いことに気付きました。

ゴルフクラブは、ただ自然に振るだけ。その動くヘッドの軌道上にたまたまボールが置いてあるだけ。そういう感覚でやる方が、ボールを打たなきゃ、打たなきゃ、という意識でやるよりも、良い結果になる確率が高いのです。

ゴルフでは「力を抜くのが大事」「ボールを見すぎないのが大事」と言われることがありますが、これらも結局は同じ話だと思います。

力が入っていると自然に振ることができず、自分の力で打つという感じになりやすい。そうするとクラブの自然な動きに逆らうことになるので、ミスショットが出やすい。

また、特に初心者のうちは「しっかりボールを見ましょう」と言われることが多いのですが、個人的にはこの教えがあんまり良くなかったんじゃないかと思っています。

ボールを凝視すると「ここにあるボールに当てないといけない」という意識になりやすく、自然に当たるような振りができなくなるからです。ボールは見なくていいし、見ない方がいい、というのは、私が最近の練習で強く感じていることです。

自分がゴルフを始めたばかりの頃には「こんなの当たるわけないじゃん」と思っていました。でも、実はその理由の1つは「当てようとするから当たらない」ということでした。

当てようとすればするほど、力が入って、自然な動きから遠ざかっていき、当たりづらくなる。当てようとしない方が当たりやすくなる。不思議なことですが、どうやらゴルフはそういうものだったらしいのです。

もちろん、これがわかったからといって、すぐに上手くなったというわけではないのですが、少なくとも意識は変わりました。それからというもの、私はゴルフでミスをするたびに頭の中であの言葉を思い出しています。

「運動は大事、板東は英二」

すいません、これはジョイマン高木さんの名言でした。本当は「打つんじゃない、振るんだ」と思うようにしています。ここまで延々とベストスコア135の私が語るゴルフ理論を聞かされた皆さんには「まことにすいまめーん」という言葉を贈ります。

>>【連載】連載:ラリー遠田の「ゴルフ沼へようこそ」〜日本一不器用な初心者ゴルファー奮闘記〜

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