【#14】脱グローブへ 意外と悪くない感触(それでもスコアは…)

ゴルフをするにはいくつかの道具が必要なのですが、その中でも優先順位が高いとされているのが手に装着するグローブです。私が最初に練習に行ったときにも「クラブは練習場でも借りられるけど、グローブは自分のものを用意しておいた方がいいですよ」と言われたので、あらかじめ買っておきました。男性は左手だけに、女性は両手にグローブをするのが一般的であるようです。
なぜ左手だけにグローブをするのかというと、左手のグリップを安定させるためです(諸説あり)。ゴルフのスイングは左手主導で行うものなので、左手がしっかりしていた方がいいのです。しかし、多くの人は右利きなので右手に力が入りやすい。右手に力を入れすぎないようにするために、左手にグローブをして左手の握りを安定させた方がいいそうです。
最初のうちは私も何も考えずに左手にグローブをしてゴルフをしていたのですが、途中で気付いたのは、パターのときだけグローブを外す人がいる、ということでした。パッティングの際の微妙なタッチを出すためには、グローブをつけない方がいいと考えている人もいるとのこと。また、人によっては、同じ理由からパターだけでなくアプローチでもグローブを外す人がいるようです。
そこで、試しにグローブを外してパターの練習をしてみたところ……たしかに全然違う!まだやったことがない人はぜひ一度試してほしいのですが、たかが布一枚の差なのに、グローブをするかしないかでパターの感触は大きく変わります。そして、当然ながら、何もつけていない方が細かい動きを感じやすい。この日から私はパターはノーグローブで打つようになりました。
しばらくはコースに出てもそれを続けていたのですが、だんだん「めんどくさいな」という気分が強くなってきました。そもそもゴルフはめんどくさい。道具も多いし、準備しなければいけないこともたくさんある。そんな中で、1ホールごとにグローブをはめる、外す、という作業が新たに加わることが、どうにも煩わしく感じられました。
そんなある日のこと。近所の練習場に向かい、練習を始めようと思って荷物を探ると、グローブを忘れていることに気付きました。どうやら、前日のラウンドのときに持っていったまま、ゴルフバッグに置きっぱなしになっていたようです。
仕方がないので、私はグローブなしで練習をしてみることにしました。まずはアイアンをカツーン。次にドライバーをカツーン。ついでにアプローチもカツーン。あれ、いけるじゃん。
グローブがないとクラブが滑りやすいとか、余分な力が入ってしまうというのを心配していたのですが、実際にはそんなことはありませんでした。別にグローブをしていなくても滑らないし、打ちづらくなることはほとんどない。松本人志さんでも「すべらんなあ」と言っているでしょう。
ここで私は完全な「ノーグローブ主義」に転向しました。そもそも、堀川未来夢さん、不動裕理さんのように、グローブをしないプロも存在するし、ルールの上でもしないことは認められている。しかも、パターやアプローチではグローブがない方が繊細なタッチを出しやすいのなら、それ以外のときにもグローブなしで打つに越したことはない。
そんなわけで、ノーグローブ主義になって半年以上経ちますが、打ちにくさややりづらさを感じることはほとんどありません。むしろ、ラウンド中につけたり外したりする手間が減り、ストレスが大幅に軽減されました。
まあ、グローブをしてもしなくても、ベストスコア135ですし、全く上手くはないですし、そんな自分が胸を張って言えるようなことは何もないんですけどね。グローブだけに「情けないようでたくましくもある」ってことで。

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