「最後の大事な場面で大ミス…」 佐久間朱莉はPOの池ポチャで初優勝スルリ
<リシャール・ミル ヨネックスレディス in 朝霧 最終日◇4日◇朝霧ジャンボリーゴルフクラブ(静岡県)◇6687ヤード・パー72>
18番パー5で行われたプレーオフ。佐久間朱莉の2打目は、無情にもフェアウェイ右サイドを走る池に吸い込まれた。「体が起き上がって右に行ってしまった。風も左からだったので余計に右に行っちゃったかなと思います」。最後はバーディを奪った川岸史果に敗れ、またしても初優勝はお預けとなった。
未消化だった第1ラウンドの再開から始まった最終日。セカンド地点から再開した11番をバーディとすると、14番でもバーディ。首位と2打差の4アンダー・11位タイで決勝ラウンドの9ホールへと進むと、3連続バーディなど5つ伸ばした。「最低8アンダーという目標だった。最終ホールでバーディを獲れたのはうれしかった」と、トータル9アンダーのクラブハウスリーダーでホールアウト。だがひとつ後ろをプレーしていた川岸が追いつき、プレーオフへと突入した。
プレーオフではティショットを丁寧にフェアウェイセンターに運ぶと、2打目は左足下がりのライ。そして、この場面でミスが出てしまった。「最後の大事な場面でああいう大ミスをしてしまったのがもったいなかった。ミスするなら左に、と切り替えて出来たらよかった」と、放った一打が池に消えた。ドロップしたあとの残り85ヤードの4打目は「奥からバックスピンをかけて戻すというイメージ」通りに放ち、60センチほどにつけるショットで魅せた。しかし川岸がバーディパットを沈めた瞬間、負けが決まった。
これで今季トップ3入りは3回目。先週の「リゾートトラストレディス」では1打差2位からの逆転Vを狙ったが、女王・山下美夢有を前に3位で敗れた。「2週連続で惜しいな…」と悔しさは募る。それでも初優勝に一歩ずつ近づいている予感も与える。静岡県で立て続けに味わった悔しさを糧に、“3度目の正直”を目指したい。(文・笠井あかり)
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