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飛ばし屋・穴井詩が13Rぶりの60台! 実戦初投入の新ドライバーは“C7”バランス!?

穴井詩は今週からヤマハの新ドライバー『RMX VD/R』を投入(撮影:ALBA)

<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 初日◇15日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6534ヤード・パー72>

今季2勝を挙げている穴井詩(あない・らら)が4バーディ、ボギーなしの「68」で回り、首位と5打差の11位タイで滑り出した。夏場調子を落として13ラウンドぶりの60台に笑みを見せたが、その手に握られた“新相棒”が原動力となった。

1番ホールからスタートして、アウトの9ホールはオールパー。「(後半)いいパットが入ってくれてそこからちょんちょんと獲れました」。スコアが動いたのは13番パー4。3メートルほどのバーディパットを沈めると、15番、17番もバーディとし、18番はグリーン右サイドから6メートルほどをチップインでバーディ締め。8月の「CAT Ladies」第1ラウンドの「66」以来の60台をマークした。
 
7月の「大東建託・いい部屋ネットレディス」で予選落ちして以降、トップ10入りはなく成績は下降気味。「ドライバーショットが散らかっていて、次第にアイアンショットも乱れてきて…」と、今季のドライビングディスタンスは2位(257.40ヤード)とツアー屈指の飛距離が武器だが、曲がりだしてスコアメイクに苦しんでいた。
 
クラブ契約フリーの穴井は、ドライバー探しを始める。好感触だったのがヤマハの新作『RMX VD/R』。男子の今平周吾が使用するモデルと同じ。2週前の「ゴルフ5レディス」からテストを開始し、ヤマハのレップと微調整を重ねて開幕前日のきのう仕上がった。
 
微調整の結果、ヘッドのロフト表示は9.5度だが、リアルロフトは8.5度。ソール部の重りは外して鉛を張っている。シャフトはUSTマミヤがPGAツアーモデルとして展開する新作『Lin-Q BLUE EX』の6Sで、長さは44.75インチ。ヘッドバランスはC7で、穴井仕様に仕上げた。
 
この日は実戦では初投入。「操作性がよくて方向性がすごくよくなりました。打感もすごくいいですし、飛び方がすごくきれい。シャフトとのマッチングもよくてレーザービームのようにターゲットに真っすぐ飛んでいきます」。コースの中でもその信頼感は高く、夏場の悩みを解消できて久しぶりの好ラウンドにつながった。
 
愛知県岡崎市出身の穴井は、「知り合いの方がたくさん応援に来てくれる」と地元大会での今季3勝目にも力が入るが、その前に明日のビッグイベントに力を注ぐ。
 
今大会の第2ラウンド終了後には、1991年から始まったJLPGAツアー公認「朝日インテックPresents ドライビング女王コンテスト」が行われる。昨年は穴井が大会史上最長飛距離となる302.3ヤードをマークして3年ぶり3度目のタイトルを手にしている。
 
現在のドライビングディスタンス(DD)1位の神谷そらは体調不良で大会を欠場しているため不出場だが、穴井のほか、櫻井心那(同3位)や竹田麗央(同4位)、岩井ツインズの明愛(同7位)、千怜(同8位)ら今季のDD上位10人中7人を含む14人がエントリーしている。
 
「今年はいいメンツなので見応えがあると思います。連覇の自信はありませんが、年に1回楽しめるイベントなので」と、まずは明日大会を盛り上げる。明日の第2ラウンドはドラコン大会を見越して飛距離重視のドライバーを入れることも示唆。「試合のドライバーを替えて、コース内で練習をします(笑)」と連覇に向けて準備を整える。

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