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まさか! 上田桃子は8差独走から逆転負けに「自分でも分からない」

上田桃子は後半でまさかの失速。大逆転負けを喫した。(撮影:佐々木啓)

<Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 最終日◇19日◇鹿児島高牧CC(鹿児島県)◇6419ヤード・パー72>

最終日を4打差の単独首位からスタートした上田桃子。この日も好調なショットがピンに絡み、1番から5連続バーディを奪った。一時はトータル18アンダーで大量8打差をつけての独走態勢。まだ13ホールを残していたが、多くの人が上田の優勝で決まりと思ったに違いない。

ところが、8番パー5でティショットを大きく左に曲げてから流れが変わる。このホールはパーオンしたものの、3パットのボギー。ここをバーディとした2位の青木瀬令奈との差は5打に縮まった。それでも残りは10ホールで優位な状況は変わらない。9番はパーで上がって折り返し、落ち着きを取り戻したように見えたが、11番でセカンドをバンカーに入れたのをきっかけにスコアが崩れていくことになる。

「ちょっと遠いバンカーで奥が下りだったので、なるべくスピンをかけたいと思っていた」という3打目のバンカーショットは、ホームランで向こう側のバンカーへ。次の4打目もピンに寄せることができず、ダブルボギーを叩いてしまう。「あの3打目はいずれにしても難しい状況ではあったんですけど、中途半端にしてしまったがために、若干、体が止まってトップした」と振り返る。

バンカーの試練はまだ続く。今度は13番パー5で3打目をガードバンカーに入れた。ここでは、「安全に深めにいったら? とキャディさんと話していたんですが、それが“ザクッ”という感じだった」。11番の残像から今度は逆に砂を深く取り過ぎて、バンカーから脱出できず。5オン2パットで再びダブルボギー。上田と同じ最終組で回り、このホールをバーディとした青木に抜かれ、逆に2打のリードを奪われてしまう。上田といえばツアー屈指のバンカーの名手。そのバンカーが最後の最後に足かせとなった。

そこからは「調子自体はそんなに悪くなかったのに、後半はなかなか集中力を戻すのが難しかった。自分でもわからない感じ」とショットを立て直すことができず、続く14番、17番でもボギーを喫した。結局、序盤の5連続バーディの貯金は吐き出し、トータル11アンダー・3位タイでフィニッシュ。ゴルフの怖さが凝縮された、悪夢のようなサンデーバックナインとなった。(文・下村耕平)

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