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女子メジャー初戦にトップ選手集結も、世界ランク23位のリン・グラントは『ワクチン未接種』で今も入国できず

3月上旬にシンガポールで行われた米国女子ツアー「HSBC女子世界選手権」には出場していたリン・グラント(撮影:GettyImages)

今週は女子メジャー初戦のシェブロン選手権、舞台を米テキサス州ヒューストンに移し、世界ランキングトップ20は全員が集結する。

しかし、同23位のリン・グラント(スウェーデン)の名前はなし。その理由は……グラントがコロナワクチンを接種していないから。米国に入国する外国人は今も『新型コロナウイルスワクチン接種証明書』の提示が義務づけられている。
 
4月10日、バイデン米大統領は2020年3月に発令した新型コロナウイルスに伴う「国家非常事態宣言」を当初の予定よりも1カ月早めて解除。ただし現在の入国制限、つまり『ワクチン接種証明』の提示は5月11日まで継続となった。
 
これによりグラントのメジャー初戦への参戦はかなわなかった。加えて5月4〜7日、カリフォルニア州サンフランシスコで開催される国と地域別対抗の「ハンファ・ライフプラス インターナショナル・クラウン」への参戦も不可となり、スウェーデン代表として戦えなくなる。
 
グラントは今季ここまで6大会に出場、モロッコ、サウジアラビア、タイ、シンガポール、韓国と計5カ国を転戦したが、いずれもワクチン接種証明は不要だった。このうちタイ、シンガポールでの大会は米LPGAツアーだった。
 
5月11日でワクチン接種証明の提示の義務が撤廃されれば、グラントは5月24日にラスベガスで開幕する「バンク・オブ・ホープ LPGAマッチプレー」への出場が可能となる。(文・武川玲子=米国在住)

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