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金網が邪魔でスイングできないときの救済方法とは? 「障害物」の基本的な考え方も紹介
3.「障害物」に該当するものとは?
ゴルフの規則において障害物は「不可分な物と境界物を除くすべての人工物」と定められている。さらに「動かせない障害物」と「動かせない障害物」の2つに分けられている。ここではそれぞれどんなものが該当するか紹介する。
動かせない障害物
動かせない障害物とは、固定されていあり、あまりに重かったりして簡単に動かすことができない人工物のこと。動かせない障害物の一例は以下のとおり。
- ・金網
- ・防護ネット
- ・カート道
- ・避難小屋
- ・スプリンクラー
- ・排水溝
- ・木の支柱 など
これらの動かせない障害物は、基本的に無罰で救済を受けられる。ただし、OB杭や境界物としての金網などは含まれず、そのままプレーするか、アンプレヤブルを宣言してプレーすることとなる。また、ローカルルールによって本来「動かせる障害物」を「動かせない障害物」と定められるため、競技前に確認しよう。
動かせる障害物
動かせる障害物とは、障害物やコースを損傷させずに動かすことができる人工物のこと。また、動かせない障害物や不可分なものであっても、門や扉など動かせる場合は「動かせる障害物」に該当する。動かせる障害物の例として以下が挙げられる。
- ・バンカーレーキ
- ・修理地の杭
- ・ヤーデージ杭
- ・吹き流し
- ・ゴミ箱 など
動かせる障害物は、壊さないように取り除くことができる。また、ショット方向に障害物があり、当たりそうな場合も取り除くことが可能だ。
ちなみに、障害物を取り除いた結果ボールが動いてしまったときは、無罰で元の場所にリプレースしなければならない。場所が正確に分からないときは、元の場所を推定してリプレースしよう。
4.まとめ
金網や防護ネットがボールの近くにあるとき、テークバックの邪魔になる場合でも無罰でボールを動かせる。無理に打とうとするとクラブが傷ついたり、怪我をしたりといったリスクもあるため積極的に活用しよう。ただし、金網や防護ネットが境界物でなく、OB・ペナルティーエリア以外のコース上にボールが残っているときに限られることも覚えておかなければならない。
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