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切り株や木の根の近くにボールがあるとき救済を受けられる? 対処法と同伴者への声のかけ方を紹介

1.【Q】切り株の近くのボールを打ったらクラブが傷ついてしまいました。救済は受けられたのでしょうか?

ボールが木の切り株のすぐ近くで止まっており、そのままショットしたところクラブが傷ついてしまいました。切り株や木の根などの近くにあるボールは救済して動かせるのでしょうか?

【A】切り株や木の根の付近にボールがある場合、アンプレヤブルを宣言すれば1打の罰で救済を受けられる。

切り株や木の根は、コースにある通常の木と同じ自然物として扱うため、救済を受けることはできず、あるがままでのプレーをしなくてはならない。

このケースではそのまま打つとクラブが傷つくことも想定され、ルールに則って適切な処置をするならアンプレヤブルが選択肢に入る。コースによっては一時的なメンテナンス中であり、修理地に指定されていることもあるので、スタート前に確認しておこう。

また、スタンスがカート道にかかっていても、ボールが木の根にあるならば、「あるがままにプレーすることが明らかに不合理」として救済を受けることはできない。簡単にいえば、カート道の有無にかかわらず打てない状況であり、そこでは「あるがまま」が優先されるのだ。

2.切り株や木の根の付近にボールがあり「アンプレヤブル」を宣言したときの3つの救済方法

切り株や木の根の近くにボールがあるときにアンプレヤブルを宣言した場合、以下の3つのいずれかの救済を受けられる。ここでは、それぞれの救済方法について解説する。

  • ・【1】ラテラル救済
  • ・【2】後方線上の救済
  • ・【3】ストロークと距離の救済

【1】ラテラル救済

ラテラル救済とは、ボールのある地点から2クラブレングス以内のピンに近づかない場所にドロップしてプレーを再開する方法。切り株や木の根の付近にボールが落ちた時は、この救済方法を使うことが一般的だ。

救済エリアに止まらない場合、再度やり直しが必要になる。それでも止まらない場合、二度目のドロップしたときに最初に地面に触れた場所にプレースしてプレーを再開しよう。

【2】後方線上の救済

後方線上の救済とは、ピンとボールを結んだ後方線上にドロップしてプレーを再開する方法。後方線上であればどこまででも下がることができる。ボールを膝の高さからドロップして最初に着地した場所が基点となり、どの方向にも1クラブレングス以内に止まれば救済が完了となる。

2023年のルール改正によって変更となった点については、「【2023年ゴルフルール改正】後方線上の救済エリアが「どの方向にも1クラブレングス」に広がった」で紹介している。

【3】ストロークと距離の救済

ストロークと距離の救済とは、最後にショットした位置に戻って、打ち直せる方法。ティショットのボールが切り株の近くに行ったのなら、再びティグランドから打ち直すことができる。しかし、現実的に考えるとこの救済方法を選択することは稀なケースだろう。競技でなければかなりのスロープレーにもつながってしまう。

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