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石川遼、中島啓太ら出場! 「勝てると思っていました」大会恒例のアプローチコンテストを制したのは…

テクニック自慢の男たちが技を競った『アプローチコンテスト』。優勝は?(撮影:上山敬太)

<Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 3日目◇26日◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)◇7216ヤード・パー72>

3日目の競技終了後、18番グリーンでは毎年恒例の『アプローチ・コンテスト』が行われた。今年は、石川遼をはじめとして、中島啓太、香妻陣一朗、出水田大二郎、平田憲聖、長野泰雅と、ツアーを賑わしている6人が技を競った。

フェアウェイ左サイドから、競技のときと同じく左手前のピンに打っていく一発勝負。特設マットからピンまでは39ヤードで、バンカー越えと難しい状況だが、奥の傾斜から戻して寄せることもできる。この選択が勝負を分けることとなった。

トップバッターは長野。ツアールーキーの20歳で、賞金ランキングは現在20位につけている。ピンをデッドに狙っていくアプローチは「思ったよりも右に飛びました」とピンの少し右でピッタリと止まった。計測距離は2メートル9センチと近い。

次に打ったのはツアー通算2勝の香妻。「めちゃくちゃトップしました」とミスして、記録は3メートル31センチで、香妻の優勝は消える。続く今季2勝の平田も3メートルちょうどで、長野を抜くことができず優勝の権利を失った。

4番手は賞金ランキングトップを走る中島。多くのギャラリーの期待が集まるなか、打ったアプローチショットはまさかの「ファー!」。奥の傾斜を使おうとしたショットは、その段を大きく越えて記録は11メートル80センチと、アマチュアのような結果となってしまった。「一番カッコ悪いのが出ちゃいました」とヒザをついてがっくり肩を落とす。

続く出水田は3メートル2センチで長野に及ばず、逆転の可能性を残すのは大トリの石川だけとなった。「毎年、奥から戻すと言って戻せないので、どうしようか考え中。(みんなは戻せなかったけど)、僕のスピン量ではどうなるか」と自信をのぞかせていた。

その緊張の一球は、宣言通り奥の傾斜に着弾させるも、戻りきらず2メートル80センチ。この瞬間に長野の優勝が決まった。石川は「あと2メートルくらい奥の強い傾斜に落としたかった」と悔しがる。対する最年少の長野は「今週アプローチがいいので勝てると思っていました」としたり顔。見事に先輩たちを打ち負かして、優勝賞品の佐賀牛3kgを獲得した。この勢いで地元・福岡での最終日は45位タイからごぼう抜きを狙う。

【アプローチコンテストの結果】
1位:長野泰雅 2m09cm
2位:石川遼 2m80cm
3位:平田憲聖 3m
4位:出水田大二郎 3m02cm
5位:香妻陣一朗 3m31cm
6位:中島啓太 11m80cm

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