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完璧ショットが一転「あれれ」 原英莉花は薄氷のパーフィニッシュで復帰戦決勝へ

原英莉花は苦しみながらも「71」。復帰戦で辛くも予選を通過した(撮影:米山聡明)

<北海道meijiカップ 2日目◇5日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6593ヤード・パー72>

49位タイとカットライン上からスタートした原英莉花は、連日の「71」をマーク。トータル2アンダーとして、44位タイとギリギリで予選を通過した。ホールアウト時点では予選を通過できるか微妙な状況で「明日があれば」というフレーズを繰り返していたが、会場を離れるころには大勢が決し、笑顔で帰りの車に乗り込んだ。

どうしてもアンダーパーが欲しい第2ラウンドだったが、初バーディが遠かった。「パターが入らな過ぎました」と前半はすべてパー。4番パー4ではラフからの2打目がグリーンをショートし、ボギーが先行した。それでも、6番パー5では「ディボット跡からだったんですけど、ここで取らないとダメだと思って」と80ヤードの3打目を1メートルにつけて、ようやくの初バーディ。8番パー4でも3.5メートルを沈めてバーディを奪った。

予選通過を確実にするため、もう1つバーディが欲しかった最終9番パー5。原にとってはまさかのピンチが待ち受けていた。3打目は残り77ヤード。「完璧って思って見ていたんですけど、『あれあれ』って感じでした」。ボールはキャリーでグリーンをオーバーした。奥のラフからまでは打ち上げ、グリーンに乗ってからは下りの難しいアプローチを残したが、これをお先の距離に寄せてパーセーブ。仮にボギーを叩いていれば、ホールアウト時点で予選通過は絶望的な状況だった。

復帰戦で意地の予選通過を果たした原が連呼するのは、「ガンガンとピンを攻めたいです」という言葉。1Wの飛距離については「以前より20ヤードぐらい落ちてそう。3Wの方が飛んでるんじゃないかと思っちゃう」と苦笑いだったが、最終日はそれを補う攻撃的なプレーを誓った。

ホールアウト時点では予選落ちの可能性もあったため、囲み取材では今後のスケジュールも話題に上がった。「9月の初めに1試合休む予定ですけど、その後は出続けると思います」。医師からは“3勤1休”程度の適度に休みを入れたスケジュールを勧められているが、「そうは言っても、破っちゃいますよね(笑)」。

これまでと同様に日々、トレーナーのケアを受けつつ、医師や理学療法士とも話し合いながらコンディション調整を進めていくとのこと。椎間板ヘルニアの手術から3カ月ぶりの復帰を果たしたばかりだけに、くれぐれも無理はしてもらいたくないところだ。(文・田中宏治)

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