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渋野日向子は“リベンジ大成功”も… 21バーディでの6アンダーに「どうしても納得いかない」

渋野日向子はバーディ量産もスコア作れず悔い(撮影:ALBA)

<DIOインプラントLAオープン 最終日◇2日◇パロス・ベルデスGC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>

「ズタボロにされたコース」と言うほど昨年悔しさを味わった地で、渋野日向子は大健闘の4日間を終えた。最終日はトータル2アンダー・32位タイからスタートすると、7バーディ・3ボギーの「67」でプレー。トータル6アンダー・17位タイで米連戦の2戦目を終えた。

1番でバンカーから寄らず入らずのボギー発進としたが、2番で2.5メートルのショートサイド、距離が短い3番パー4では奥2メートルにつける連続バーディでバウンスバック。2日目にティショットを左のレッドペナルティエリアに打ちこんでダブルボギーを喫した5番パー4ではスーパーショットも披露した。

3日目も左に曲げたことから、「左に消えるくらいなら右にぱんと行こうと」とこの日のティショットは大きく右へ。カート道を転がり、グリーン方向には木がスタイミーになる状況となったが、「方向的には(木が)めちゃくちゃ邪魔だったけど、カットのフェードで狙っていこうって。左足下がりで打ちやすいライだった」。“イメージ通り”の低い弾道のフェード球で花道にキャリーすると、コロコロ転がってカップ50センチにピタリ。タップインバーディで、この3日間苦しんだホールを攻略した。

すると6番パー3、7番パー5でそれぞれ60センチほどにつけて、ピンチからの“3連続”バーディ。このまま流れに乗っていきたいところだったが、そうはさせてくれない難コース。折り返して10番、11番と連続ボギーで後退した。それでも終盤の16番、17番と連続で奪い返してホールアウト。最後にしっかり立て直して、18ホールを終えた。

「73」、「68」、「70」のこれまでの3日間と比較し、 「スコア的にはいちばんいいスコアが出せたから良かったとは思うけど、バーディの数に対してトータルのスコアがどうしても納得いかない」と振り返る一日。この日も7つのバーディを奪っているが、「4アンダーで回れたんかな?というラウンドだった。ちょっとねえ…。やっぱり結果と内容が比例していない」と首をかしげる。4日間で奪ったバーディは21個に対して、最終スコアは6アンダー。“もったいないボギー”の多さが、好スコアを喜べない大きな要因となっている。

それでも、昨年は117位タイで予選落ちを喫したことを鑑みれば、予選通過で週末まで戦い抜いたこと、そして17位タイで終えたことには「大リベンジ(笑)」。残った悔いは「来年もあるかわからないけど、やだね~(笑)。来年もしあるんだったら、もっとリベンジしたいですね、ボギーの数が多すぎる」と、来年の再挑戦にも意気込みをみせる。

クラブを再調整して臨むなど新たな試みをしながらの米2連戦を終え、次戦は1週間のオフを挟んでハワイ開催の「ロッテ選手権」が控えている。昨年大会は最終ホールまで優勝争いを演じて2位と惜敗したが、ルーキーイヤーのシード権獲得に当確ランプを灯した一戦。「去年はいいところで戦うことができたので、いいイメージを持ちつつ、今の自分の最低限できるゴルフを頑張りたい」と、つぎの“リベンジ”にむけて調整を進めていく。(文・笠井あかり)

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