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馬場咲希の“主戦場選び”…結論はオフに持ち越し 21日からはインドネシアでプロ初戦「ワクワクしています」

仲のいい清本美波(右)ら同期とともに新人セミナーを受講した馬場咲希。改めて来季について話した(撮影:上山敬太)

6日まで行われていた来季米国ツアー出場権をかけた最終予選会を終えたばかりの馬場咲希が、“来季”への思いを語った。12日には、今年のプロテスト合格者として日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の新人セミナーに出席。「礼儀やマナーのこと、プロアマパーティのことなどたくさん教えてもらいました。初めて知ることや、改めて勉強になったこともありました」と、実りの多い一日を過ごした。

講習のあとには報道陣の取材に応じ、62位タイという結果に終わり、上位45位タイまでの選手に与えられる米ツアーメンバーカードを逃した米国での経験を振り返った。その一言めは、「通過できなくてすごく悔しかった」。最終日が終わった後には、よかった点や反省点などを、キャディも務めた坂詰和久コーチらとしっかりと話し合ったという。そして今は「通過はできなかったけど、来年は違うフィールドで戦うことになる。しっかり今回の経験を生かして将来に役立てたい」と、このできごとを前向きにとらえようとしている。

そして、ここから注目を集めるのが来季プレーする場所。現状では、米女子下部のエプソン・ツアー参戦、日本下部のステップ・アップ・ツアー出場、主催者推薦を受け日本のレギュラーツアーに出場--というのが大枠になりそうだ。ただ現時点では「まだ決めてない。オフの間にどうするかちゃんと話し合って決めたいと思います」と予定は未定。「(米国の)QTで落ちてしまったことで逆に選択肢が広がった部分もある。それを前向きにとらえられるように頑張りたい」と、じっくりと考え決断を下す。

渡米に関して迷いの原因になっているのは、転戦にともなう移動。国内でも時差があり、特にメジャー大会など海外でプレーする機会が多かった今年は、そのきつさを痛感した。とはいえ海外でプレーすることは「小さいころからの夢」。下部といえども、そこで戦う権利を持っていることが、そのまま“悩みの種”にもなりそうだ。

「QT、プロテストなどで、今年は学ぶことが多かった。また来年に向けて調整できる期間があるので、無駄にしないように頑張りたい」。立て続けにあった大一番も一区切りしたが、年末年始もゆっくりする気はない。毎年恒例のタイ合宿で、アプローチ技術などのレベルアップを図っていく。「もともとアメリカには挑戦しにいって、通過するのが当たり前ではなかった。実力不足だったのは事実」。そんな悔しさを原動力に、クラブを振っていく。

激動の一年も間もなく終わり。それを象徴する漢字一文字には、挑戦の『挑』を挙げた。「挑戦できる場があったのは、支えてくれたみなさんのおかげ」。感謝の思いとともに、年を越すことになる。21日からはインドネシアで行われる「シモーネ・アジアパシフィックカップ」に出場。これが“プロデビュー戦”となる。「インドネシアも初めて。プロの試合でワクワクしています。自分がやるべきとことをしっかりとやって頑張りたい」。一年をいい形で締めくくり、来季へ向けた動きをさらに本格化させる。

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