• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 初期メン・上野陽向、国内下部ツアー経験者・今綾奈が卒業 「寂しいですね」「できれば来年も出たい」【98年組の卒業コメント】

初期メン・上野陽向、国内下部ツアー経験者・今綾奈が卒業 「寂しいですね」「できれば来年も出たい」【98年組の卒業コメント】

マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーから卒業する上野陽向(左)と今綾奈(右)(撮影:福田文平)

今季15試合が予定されていたマイナビ ネクストヒロインゴルフツアーは、無事に全日程が終了。同ツアーには年齢制限があり、「ツアーファイナル」を制した佐々木理乃をはじめとする1998年生まれの選手たちは今年で卒業となってしまう。今回は上野陽向と今綾奈の2人に話を聞いた。

ネクストヒロインツアーが始まった2019年から参戦し続け、ツアーを盛り上げてくれた上野陽向(うえの・ひなた)。最終戦を賭けたワイルドカード戦に出場したが、カウントバックに泣き、惜しくも最終戦への切符を手にできなかった。

「最後なので残念です」と、悔しがる上野。ただ、「出られる試合が少なかったなかで、こうやってたくさんやっていただいてありがたかった」と、19年の制度改正によって出場できる試合数が激減したなかでも、年間10試合以上が行われる同ツアーに対して、恩義を感じていた。

「結構あっという間でした…」という5年のなかで、特に印象に残っているのは「プレーオフで戦った試合」。敗れはしたものの、初年度の第3戦で米下部ツアーにつながるWAPTというツアーを主戦場とする八巻セイラと、第5戦で現在ステップ・アップ・ツアーで戦う河野杏奈という実力者2人と対峙し、自信のついた試合となったようだ。

「卒業は寂しいですね」と、長いようで短かった日々を懐かしむ上野。「来年以降は、台湾QTの結果次第ですね。プロテストに向けて台湾の試合に出ながら、日本の試合にも出られたら」と、試合経験を積むために新たな挑戦を始める。なお、台湾QTは21位で「ほとんどの試合は挑戦できそう?」とのこと。「たくさん投票してくださって、ファンの方々がいなかったら出れていないと思うのでありがとうございました」と、深々と頭を下げ、次のステージへと踏み出していった。

上野同様、「プロテスト受けている立場でこういったツアーがあるのはありがたい」と話すのは、18年に単年登録でステップ・アップ・ツアーを戦った経験もある今綾奈(こん・あやな)だ。「19年から制度が変わって、ツアーにでられなくなったとき、前から声をかけていただいていたので出てみよう」と、21年からネクストヒロインツアーに参戦。

もちろん思い出に残るのは「優勝」できたこと。「ちょうどプロテストに落ちたタイミングで落ち込んでいるときだったので、優勝してもう1回頑張ろうと思えた」とターニングポイントとなる一戦だった。

「年々レベルが上がっているし、自分の実力を試せたり、試合感を得られたり、本当に助かっていたので今年で最後というのはすごく残念。できれば25歳以上の試合もやってほしいですけど…」と、惜しそうに話す一方で「出られる試合がかなり少ないので、海外に視野を広げようと思ってます。先週韓国QTに出て、台湾、タイのQTにも出たいなと視野を広げて、出られる試合に出ようと考えています」と、すでに新たな一歩を踏み出している。

「出始めた頃からファン投票で出させていただいて、たくさんコメントも書いてくださって力になりましたし、卒業しますが、これからも引き続き応援していただけたらと思います! ありがとうございました!」

ツアーをけん引してくれた2人の新たな挑戦から目が離せない。

※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。

関連記事