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植竹希望が”M“を実戦投入! ヤマハの新ドライバーで逆襲を目指す
<楽天スーパーレディース 事前情報◇26日◇東急グランドオークゴルフクラブ(兵庫県)◇6636ヤード・パー72>
今週がバースデーウイークの植竹希望が契約メーカー・ヤマハの新しい1Wを今大会で実戦投入する。今季はここまで苦しい戦いが続いているが、復調への道筋は見えているだけに本人は明るい表情。新しいクラブと誕生日をいいきっかけに、後半戦の巻き返しに自信を覗かせた。
植竹は大会3日目の29日が25歳の誕生日。「だんだん嬉しくなくなってきました」と苦笑いだったが、周囲からはもちろん祝福を受けている。「今日、小祝さくらちゃんから名前入りのかわいい口紅をもらっちゃいました。あと週の初めには母から家でできるプラネタリウムが届きました」。プラネタリウムは半年ほど前にインスタグラムで「いいなあ」とコメントしていたもの。母がインスタグラムを見ていることすら知らなかった植竹には驚きのプレゼントだったという。
これらと同じか、それ以上のビッグなプレゼントとなるかもしれないのが、ヤマハの新しい1Wだ。今週、公認リストに掲載されたばかりという正真正銘の最新モデル。「クラブはなかなか替えられないというか、全然無理なタイプです」と2019年モデルの「RMX120」を使い続けていた植竹が即実戦投入を決めたのだから、よほどピタリとはまったのだろう。
3機種がラインナップされるなか、植竹が選んだのはソールに「RMX VD/M」と記載があるモデル。メーカーの担当者によれば、「M」は男子ツアーでの使用が見込まれる「R」とやさしい「X」の中間に位置するモデルで女子ツアーでは主力になるという。植竹の口からは「キャリーが7~8ヤード伸びていて、スピンも適度に入るので、球筋の打ち分けもしやすいです。初速がしっかり出ているのにフェースにくっ付く感覚があるのも、これまでとは違う点ですね」と気に入ったポイントが次々に出てくる。さらに「パシッていう玄人好みの音もいいですね。ヤマハは楽器メーカーで音にもこだわっているので」と続けた。クラブを替えない植竹が1Wだけでなく、FW、UTと一気にチェンジしたことにはメーカーの担当者も驚いた様子だった。
昨季、ツアー初優勝を飾った植竹だが、今季はここまでトップ10入りがなく、メルセデスランキングでも94位と苦しい戦いが続いている。「体調管理に失敗したのが一番大きいです。小麦にアレルギーがあってグルテンフリーの食生活を始めたら、体重が開幕時の62キロから55キロまで落ちてしまいました。体重が落ちると、体幹が使えている感覚がなくなって球が荒れますね」。現在は58キロまで体重が回復。同時にゴルフの調子も取り戻しつつある。
優勝時に使用していたパターに戻したことで、パッティングはすでに好調。「良くなってきている感じはあるので、絶望とかはしていません(笑)。いい一週間になればいいなと思っています」。あとは久々の好成績で自らの誕生日を祝うだけだ。(文・田中宏治)
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