グリップはいつ換えました?古いままではプレーに影響が!

古いグリップと新品のグリップでパフォーマンスにどのくらいの違いがでるのか、プロとアマチュアで検証。写真右が橋本潜プロ、左がアマチュアの黒崎和弘さん

古いグリップのクラブを何年も使い続けているというゴルファーは意外に多い。実際、どのくらい影響があるのか実感しづらいので、ついつい換えないままでいるのだろう。そこで全く同じドライバーを2本用意。1本は一度も交換していないオリジナルグリップのついたもので、1本は新品のグリップに交換。この2本をプロとアマチュアが5球ずつ打ち、フライトスコープで弾道を計測した。使用ドライバーは2017年発売のテーラーメイド「M1」。ロフトは10.5度で、シャフトはオリジナルのSR。使用ボールは「TP5x」で計測した。試打してくれたのは、トータルゴルフフィットネスでコーチを務める橋本潜プロとアマチュアの黒崎和弘さん。橋本プロのヘッドスピードは44m/s、黒崎さんのヘッドスピードは40m/sだ。

ギュッと握れる新品のグリップと表面がツルツルの古いグリップで打ったとき、橋本プロの飛距離は新品グリップで260.1ヤード、古いグリップで約10ヤード減の250.2ヤードとなった。一方、黒崎さんは飛距離こそ226.4ヤードから224.2ヤードとやや落ちたものの、逆に方向性が大きくバラついた(新品のグリップで左右のブレは9.8ヤードに対し、古いグリップだと左右のブレは16.9ヤード)。
 
「古いグリップは滑りやすく、力を入れて振ると手の中でズレそうな気がしてヘッドスピード が約1m/s低下してしまいました。その分、飛距離が落ちましたが、方向性はそれほど落ちませんでした」(橋本プロ)。逆に飛距離はあまり落ちなかったが方向性が低下した黒崎さんは、「グローブをしている左手はある程度握れますが、素手の右手が滑りそうで力が入ってしまい、球が左右にバラつきました」という。
 
「グリップ交換は面倒なので古くなっても換えない人は多いですが、握ったときに違和感があると確実にパフォーマンスは落ちます。少しでも滑りやすいと感じたら交換したほうが良いですね」(橋本プロ)とのこと。グリップ交換をすると、ホールド感は確実に良くなるので、秋のシーズン前に自身のクラブのグリップを点検してみてはどうだろう。

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