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「ただただ悔しい」星野陸也はまさかの失速『75』 連続60台記録も“17”でストップ

星野陸也は悔しい「75」。23位タイで4日間を終えた。(撮影:佐々木啓)

<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 最終日◇23日◇PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)◇7039ヤード・パー70>

トップと2打差の好位置から最終日をスタート。しかも会場は自宅から車で30分と近く、コースの隅々まで知り尽くしているPGM石岡ゴルフクラブで、逆転のイメージは完全にできていた。しかし、星野陸也は2バーディ・5ボギー・1ダブルボギーの「75」とスコアを5つ落とし、23位タイでのフィニッシュとなった。

日に日にショットの調子を上げて、初日から「66」「67」「66」でトータル11アンダーまで伸ばした。オーバーパーを打つ気配すらなく、連続60台ラウンドのツアー記録も初日に石川遼、セルヒオ・ガルシア(スペイン)が持つ『15』に並ぶと、2日目に記録を更新。そしてきのうの3日目に『17』まで伸ばした。

そんな星野に何が起こったのか。「前半で先にボギーが先行して、そこからなかなかアンダーパーに持っていけなくて…。少し焦りも入って、そのまま後半も悪いながらもいってしまって、悔しい一日になっちゃいましたね」とうつむいた。

「今年の一番の目標」といっていた欧州ツアー優勝を逃し、同時に連続60台の記録も途絶えた。「パー70なのであれですけど…。久々に日本でこんなに打ったなという感じ」とショックを隠しきれない。

晴天続きで日を追うごとにグリーンは硬く締まり、スピードも増していった。さらにピンポジションも普段の日本の試合よりも端の厳しい位置に切られ、いつもの石岡で行われるようなバーディ合戦とはならなかった。

「いままで経験した大会のなかでも、本当に一番硬いんじゃないかというグリーンだった。ピンポジションもそういうところに切ったら、こんなに難しくなるんだっていう。途中から自分のショットの精度に自信がなくなってきた。(調子は)悪くないのに、気持ちの問題も少しあったのかな」

今大会を制したのは、最終日に一緒に回ったルーカス・ハーバート(オーストラリア)。難しいコンディションのなかで「68」をマークした。星野よりも1つ年上で、すでに米ツアー1勝、今大会で欧州ツアー3勝目と、世界をまたにかけて活躍している。

「ルーカス・ハーバートとは5、6年前に一度回っているんですけど、日本で、久々に回ってすごくいいゴルフをしているのを見て、本当にただただ悔しいなという言葉しか出てこないです…」。そして最後に「次こそは…優勝できるように、この悔しさをバネにしていきたいなと思います」と言葉を吐き出した。(文・下村耕平)

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