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4勝ひっさげ参戦の櫻井心那は「優勝したい」 最終戦初出場者の意気込みは?

初の最終戦に挑む櫻井は笑顔でピース(撮影:福田文平)

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 事前情報◇22日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6497ヤード・パー72>

昨季のステップ・アップ・ツアー(下部ツアー)で史上最多の5勝を飾り、前半戦出場権とともに始まった櫻井心那の2023年は、飛躍の年だった。プロ2年目のシーズンでレギュラー4勝を挙げ、今季最後のメジャー大会に初出場者12人のひとりとして、名を連ねた。

開幕戦から2試合連続で予選落ち。シーズン序盤はリランキング表と向き合う日々で、「最初はとても気になってしんどかった」と振り返る。それでも、「KKT杯バンテリンレディス」で5位タイに入ったことを契機に右肩上がりに浮上。第1回リランキングを突破すると、「資生堂レディス」でうれしいツアー初優勝を挙げた。「予選通過とかリランキングを気にしないで、優勝だけを意識してやれたのがすごくよかったし、今年の目標が複数回優勝だったので、それを達成できてうれしい」。そこからさらに3勝を積み重ねた。

海外メジャー初出場もしながら、1週間も休みを作らずに試合に出場し続け、大きなケガなくシーズンを終えることができそう。「あっという間だった。まさに駆け抜けた!という感じです」という締めくくりは、出場者が限られるエリートフィールドだ。「雰囲気がちがう。特別な感じがして、今年の最初に目標を立てた試合でもあるので出られてうれしい」といい、注目選手のひとりとして宮崎の地に挑む。

今年の飛躍については「結果はよかったけれど、それほどの実力は全然ないので、実力に満足はしていない。でも4勝できたことは自信になっているかな」。満足感が募るわけではないが、新たに得た自信と経験を手にして臨む一戦。「富士通(4勝目を挙げた富士通レディース)から優勝がないから、このまま終わりたくない。優勝して締めくくりたいですね」。貪欲に勝利を目指しながら、初めてのリコーを楽しみたい。(文・笠井あかり)

以下、初出場選手のコメント

■山内日菜子(地元宮崎でツアー初優勝)
「近くて遠かったですね(笑)。UMK並みにコースを知っていると思います。今年のアクサレディスでそれ(地の利)がプラスになってくれたので、今週もプラスになってくれるんじゃないかなと。地元のファンの方も来るよという連絡があったので楽しみです」

■岩井明愛(今季3勝、年間女王争い)
「昨年は出たくても出られなかったので、今年は自分が戦える立場になってすごいうれしい。楽しみな気持ちでいっぱいです。(妹の)千怜と最終日最終組やプレーオフ、海外メジャーにも挑戦できた一年。来年この一年を超えることができるかといったら難しいかもしれないくらい、楽しい一年でした。(年間女王)1位を狙えるチャンスはあるので、それはそれで楽しみです」

■神谷そら(ルーキーで今季メジャー初優勝を含む2勝)
「華やかな、そして限られた人しか出られない、遠い存在の試合でした。優勝してここに来られてうれしい。新人戦もあるのでまだ試合は続くけど、JLPGAのツアーはこれが最後。自分らしいゴルフで、1年目なのでガツガツ行きたいです」

■桑木志帆(メルセデス・ランキング10位)
「すごい楽しみで、わくわくしています。数少ない人数で、選ばれしというか、上位選手の戦いだなというイメージでした。今年はランキングトップ10を目標にしていて、それで終われるようにしたい。予選落ちがないから、最後まであきらめずにプレーできたらと思う。もちろん優勝を目指しています」

■安田祐香(メルセデス・ランキング35位)
「雰囲気がいつもとちょっと違うなと。難しいホールもいくつかあるので、そのなかでレベルが高い争いになると思う。まずは(最終戦に)出られたことがうれしい。挑戦できるというのは、またひとつの成長。どんな成績であれ、次のシーズンにつながるようなゴルフをしたいです」

■佐藤心結(昨年出場権を得るも、体調不良で欠場に)
「今年、一応初出場になる。自分のなかでは出られる可能性は低いと思っていたので、それが出られるようになったというのは、ウソのような感じでした。出られたことに感謝しながら、楽しみながら、しっかり上位を目指して頑張っていきたいです」

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