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『67』で全英チケット視野も 石川遼、“なにがなんでも”の意識なし「できる限りのことを」

石川遼は「67」で浮上。全英切符への望みをつないだ。(撮影:ALBA)

<~全英への道~ミズノオープン 3日目◇27日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7461ヤード・パー72>

今週2つ目の海外メジャー切符獲得に望みをつないだ。月曜日に行われた「全米オープン」最終予選で本戦の切符を手にした石川遼は、33位タイから出た第3ラウンドを8バーディ・3ボギーの「67」で回り、首位と9打差の14位タイに順位を上げた。今大会は有資格者を除く上位4人に「全英オープン」の資格が付与されるが、現時点で4位とは5打差。その可能性を残して最終日を迎える。

インの10番から出た石川は、11番パー5を皮切りに前半だけで5つのバーディ(1ボギー)を奪って折り返す。後半に入っても1番、2番と連続バーディで上位との差を縮めたが、3番パー3で「風のジャッジとショットのミス」とグリーンを外して難しいアプローチが残るなどボギー。その後は5番でボギー、バーディが欲しい6番パー5でも2メートルのバーディパットを外して、流れを手放してしまう。

166ヤードに設定された8番パー3では、「8番アイアンで打つ気満々」だった。しかし、先に打った香妻陣一朗のいいショットが12~13ヤードショートしたのを見ると、「横風かと思ったらアゲンストでした」と、クラブを7番アイアンに持ち替えた。「170ヤード打つイメージ」で3メートルに乗せて、バーディ。風向きを正しく把握し、1つ伸ばしてホールアウトした。

首位との差は9打と開いているが、4位以内に入る可能性は残されている。「なかなか厳しいと思うんですけど、(4位以内に)入るために無理をしてうまくいったとしても、来週にすごくいい影響ばかりではない。また来週は新たな戦いがあるわけで、ベースとしてはできる限りのことをやっていくだけです」と、自然体で挑む構えだ。

「いいプレーができればいいスコアは出せると思うので、まずは自分のプレーの中でやっていきたい」。なにがなんでも全英オープンの切符を狙いにいくという気持ちよりも、これまで積み重ねてきた“石川流”のスタイルを貫く。(文・小高拓)

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