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中島啓太vs金谷拓実 運命のライバル対決、初日は中島に軍配「一緒に戦えるのが一番楽しい」

さすが賞金王。中島啓太がボギーフリーで単独首位発進を決めた(撮影:鈴木祥)

<ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日◇30日◇東京よみうりCC(東京都)◇7023ヤード・パー70>

先週の「カシオワールドオープン」で初の賞金王を確定させた中島啓太が、1イーグル・5バーディ・ボギーなしの「63」。2位の金谷拓実とは1打差の7アンダーで首位発進を決めた。

「ノーボギーで回れたのは、すごく良かった。明日からもスコアを伸ばしていきたいと思います」。賞金王をつかんでからも貪欲に勝利を求めていく。

この日のハイライトは、左ドッグレッグの打ち下ろしホール、3番パー4で奪ったイーグルだろう。ティショットは左のラフ方面へ飛んだが、木に当たりキックしたか、ボールは運よくフェアウェイへ。114ヤードを残したセカンドショットは、ピン奥20センチに落とし、バックスピンがかかったボールはそのままカップインした。「完璧なショットが最高の結果になってくれた」と若き王者がギャラリーを沸かせる一打を見せた。

初日は金谷拓実、蝉川泰果と同世代のライバルたちとラウンドをともにした。特に、1つ年上の金谷とは日頃から親交が深く、アマチュア時代からしのぎを削っていた“戦友”のような存在。最終戦を同組で戦えることには、格別な思いがある。「一緒に戦えるのが一番楽しい。明日も一緒に回ることができるので、あと3日間、最終組に入り続けて、ずっと優勝争いを一緒にできるように。自分も伸ばして最終組に入り続けられるように頑張ります」。

一方、1打差の2位につける金谷も「中島選手の完璧なゴルフと一緒に、僕もスコアを伸ばせた。明日も彼と同組になりますけど、しっかり二人で伸ばし合えたらなと思います」と二人で高め合う。

中島が今大会を制すれば、過去に尾崎将司、松山英樹らが達成している年間獲得賞金2億円を突破する。偉業達成となるのか、それとも金谷らライバルたちが待ったをかけるのか。あと3日間、目が離せない戦いは続く。(文・神吉孝昌)

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