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畑岡奈紗は“名勝負”と同じグルーピングに燃えた 5打差での最終日へ「ジンヨンという存在は大きい」

最後はハグで健闘をたたえ合った畑岡奈紗(右)とコ・ジンヨン(撮影:GettyImages)

<HSBC女子世界選手権 3日目◇4日◇セントーサGCタンジョンC(シンガポール)◇6774ヤード・パー72>

「ふたりとも世界ランク1位を経験してますし、強いプレーヤーなので燃えるというか、負けないようにという気持ちになります」。畑岡奈紗は3日目にコ・ジンヨン(韓国)、ネリー・コルダ(米国)とプレー。世界トップランカー3人組は、多くのギャラリーを引き連れた。

この3人組で思い出されるのは、およそ1年ほど前のこと。2021年の米女子ツアー最終戦「CMEグループツアー選手権」の最終日最終組でネリー、ジンヨンと賞金女王を争った。首位タイで並んでいた3人だが、最終的にはジンヨンが逃げ切って女王戴冠。畑岡は1打差で惜敗した。

そんな“名勝負”と同じ顔合わせとなった今大会3日目。畑岡とジンヨンはトータル7アンダーから、ネリーはトータル8アンダーから3日目をスタートさせた。悪天候による中断を挟み、再開後には風がより強まった状況のなかでもジンヨンは伸ばし続けて「65」をマーク。単独首位に浮上した。ネリーは「68」で単独2位につけ、畑岡は5バーディ・3ボギーの「70」で回り、トータル9アンダーの6位タイで終えた。

「ジンヨンがスコアを伸ばしていたのでそれについていきたかった。2つ伸ばせてよかったけど、ジンヨンのペースについていけなかったですね」。ともに1番で2打目をチャンスにつけてバーディ発進とすると、畑岡は前半3アンダーで折り返し。だが、ハーフターンちょうどに中断となり、再開した10番、11番で連続ボギーを喫した。

風はさらに強まっていき、「普段より2番手、3番手違う」ということもしばしば。13番パー5でバーディを奪ったものの、後半3バーディ・ボギーなしのジンヨンの背中は遠くなっていった。

首位のジンヨンとの差は『5』打。「ジンヨンという存在は大きい。少しでも離れないようにとはやっていたけど、大きい差ではある」と残り18ホールでその背中を捉えることの難しさを語る。それでも“アジアのメジャー”ともいわれるエリートフィールド。さらには悪天候も予想されているとあって、最後の最後まで勝負は分からない。「自分らしく、きょうのジンヨンみたいなプレーができるようにしたい」と果敢な攻めの姿勢で追いかけていく。(文・笠井あかり)

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