古江彩佳が4位でシーズン終了 オフは日本で調整「安定したスイングができるように」
<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 最終日◇26日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6497ヤード・パー72>
ランキング上位者のみしか出場できないエリートフィールドの最終戦。米国、日本の両ツアーで2連戦の“強行日程”を組んだ古江彩佳は、最終日に3バーディ・ボギーなしの「69」でプレー。トータル5アンダーの4位タイに入り、2023年の戦いに幕を下ろした。
難易度が高い最終18番では、残り176ヤードから6番ユーティリティでピンに絡めて、1メートルを決め切ってバーディ。砲台グリーンを囲んだギャラリーから大歓声が沸き上がり、拍手を全身に浴びて1年間を締めくくった。「大きな歓声がもらえて、最後の最後に、ギャラリーさんにも楽しんでもらえたかなと思います」。黄色のウエアを身に着けた古江は、うれしそうに笑顔をみせた。
ルーキーイヤーで米ツアー初優勝を飾った昨年と比べると、心残りもある。「メジャーで予選を通って4日間戦うとか、トップ10回数を増やすという目標はできたけど、優勝はできなかった。もう一歩というところは悔しい」。米ポイントランキングは日本勢最上位の10位、日本のメルセデス・ランキングでも出場6試合ながら30位につけてシードを維持したが、“優勝”の二文字には縁がなかった。
来年も米ツアー開幕戦である1月のチャンピオンシップ大会からシーズンをスタートさせる予定。わずか1カ月半ほどの短いオフは、地元・兵庫で調整を進めていく。「1年間を通していろんなコースにいくなかで、スイングがずれてくる。安定したスイングができるように練習したい」と、生命線であるショットにさらに磨きをかけていく。
4年に一度の祭典「パリ五輪」も来年に行われるが、「言われて意識するくらい」と出場への意気込みは控えめ。「来年は来年でしっかり試合をこなしていくなかで、それができたら(五輪出場が)ご褒美かな」。勝利あり、そしてご褒美ありといった、満足のいく2024年になるように、いまから準備を進めていく。(文・笠井あかり)
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