23歳・鈴木晃祐は最終戦で初Vへ 同い年の賞金王獲得は「大きな刺激になった」
<ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前情報◇28日◇東京よみうりCC(東京都)◇7023ヤード・パー70>
東北福祉大学出身のルーキー・鈴木晃祐が、賞金ランキング29位で初シードを獲得。そして、30人しか出場できないエリートフィールドの最終戦に駒を進めてきた。「開幕した時は、最終戦に出場できるとは思っていなかった。でも、結果的に29位に入って出場できることになったのは、1年目にしては良かったのかなと思います」と、ルーキーシーズンを振り返った。
QTランキング30位で始まった今季、序盤は下部のABMEAツアーが主戦場だった。しかし、4、5月に2連勝を挙げると、徐々にレギュラーツアーでも頭角を現し、7月の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」で5位タイに入って以降、4試合連続でトップ10を記録した。「夏は良かったですけど、9月からあんまり成績が伸びない時期が続いてとても苦しかった。それでも、自分を信じて秋以降はやってきました」と苦しい時期も過ごした。
鈴木は、アマチュアでツアー優勝を遂げた中島啓太や蝉川泰果とは同い年。そして今年、中島が石川遼と松山英樹に続く年少3位で賞金王に輝いた。
「日曜日の帰りに空港で会って、おめでとうってひと言だけ伝えました。(賞金王は)すごいじゃもう表せないぐらい、本当に偉大なことだなって思っている。同世代が賞金王になったということは“大きな刺激”になりましたね。これからも頑張ろうという気持ちになりました」と同期たちに負けてはいられない。
最後に今大会の目標を聞くと、「いつもと変わらず無心に一打一打に集中して頑張って結果がついてくればいいかなと思いますが、やはり目標は優勝なので、頑張っていければいいなと思います」と悲願の初優勝へ静かな闘志を見せた。(文・神吉孝昌)
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