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TOTOに出たいのは日本勢以外も同じ? 日本ツアー最年少出場の19歳は父の反対押し切って来日を熱望

19歳のアレクサ・パノが来日を熱望しているワケとは(撮影:ALBA)

<クローガー・クイーンシティ選手権 事前情報◇5日◇ケンウッドCC(オハイオ州)◇6515ヤード・パー72>

今週の「クローガー・クイーンシティ選手権」終了時のポイントランキングによって10月以降のアジアシリーズ出場権が大きく左右されるため、選手たちにとってはいつも以上に上位入りを目指す大会の一つ。日本で開催される「TOTOジャパンクラシック」を例にとれば、同43位までが出場権を得る。

残り少ない米国女子ツアーはここから秋の陣へと向かう。最終戦前週終了時のランキング80位までが来季のシードを獲得。ランキング60位までが最終戦出場と、一つひとつの試合が大きな意味を持つ。TOTOで言えば欠場者が出れば繰り下がって出場者が決まることになるが、出場権獲得圏内にいる、ある選手にとっては事情が少し異なる。

3週前の「ISPS HANDA・ワールド招待」でツアー初優勝を飾った19歳のアレクサ・パノ(米国)がその人。現在のポイントランキングは37位でTOTO出場はほぼ確実だが、まだ“考え中”だという。

その理由は、米ツアーの過密日程のため。アジアシリーズ4連戦を終えると、ツアーは最終戦の一つ前の「ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン」がフロリダ州で開催。そしてランキング60位内に入った選手が最終戦へとコマを進めるため、TOTOから“とんぼ返り”で地球の反対側への移動を懸念し、やむなくTOTO欠場をする選手もいるようだ。アレクサもその一人になる可能性がある。

だが、本人の気持ちは出る気満々。なぜなら、「今まで行った場所で、日本がいちばん」というほど、来日を熱望しているからだ。記憶の片隅にこの名前を覚えているゴルフファンもいるかもしれない。2016年の「ヨネックスレディス」に当時日本ツアー最年少となる11歳288日で主催者推薦により出場した経験があり、そのときの滞在がいままでで最も楽しかった経験だという。

「日本にまた行きたいとずっと思っていた。今回、北アイルランドで勝って、また行けると思ったの」と興奮気味に日本行きの実現を懇願。懇願する相手は、ツアーに帯同しキャディも務める父のリックさんだ。時差ボケなどを理由にまだ迷っているというリックさん。「日本とフロリダの時差を考えれば、TOTO終わりですぐに飛行機に乗れば月曜日にフロリダに戻れるから大丈夫! ね、お父さん!」と、なんとしても大好きな日本行きを諦めないアレクサは、最後まで父におねだりを続ける。

渋野日向子、勝みなみら、西村優菜ら日本勢も、母国開催大会出場に向けてこのランキング43位内という数字を追いかける今大会。理由はどうあれ、日本行きを希望するのは日本勢だけでなく、外国勢も同じだ。

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