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振ってみたら300ヤード? 原英莉花はツアー復帰2試合目「また勝ち気のゴルフができると思う」

復帰2戦目の原英莉花。気持ちも復活?(撮影:佐々木啓)

<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 事前情報◇10日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6702ヤード・パー72>

前週「北海道meijiカップ」で3カ月ぶりにツアーに戻ってきた原英莉花。椎間板ヘルニア手術後の復帰戦はトータル2オーバーの56位タイに終わったが、試合後には「ガツガツいき過ぎてもいけないし、どんなときもフラットでいないといけないなと改めて感じました。いろんな感情があって“人間だわ”と思いましたね」と、久しぶりの戦いを実感していた。

開幕前日の木曜日はプロアマ戦で18ホールをラウンド。「疲労感は多少はありますが、ティショットに納得がいっていません。飛距離が少し落ちているし、気持ちいいスイングをしたときに滑っている感じで、低く右に出ていました。それを嫌ってぶっつけ気味に打ってしまったり。球を持ち上げる力が弱くなっているのかもしれません」。そう話したように、3カ月の療養期間で背筋などが弱くなってしまっていると、現状を自己分析する。

それでも、「振ることの怖さ、振れていない感覚はない」という。それは、体にフルショットする感覚を思い出させるために、振ることを意識してやっているからこそ。この日も本戦でのドライビングディスタンス計測ホールで意識的に強振をしてみたら、なかなかの飛距離が出たと笑顔になった。どれくらい飛んだのかと問うと、「300ヤード? 計測していないのではっきりは言えませんが…」。標高1000メートルの軽井沢だとはいえ、このぶっ飛びには少しはにかむ表情をみせる。

手術という大きな決断を下し、メンタル面にも変化があった。「手術前は腰をかばい、納得のいくまで練習ができなかった。自分に自信を持つこともできなかった。でも今は手術という覚悟を決めたぶん、また以前のように勝ち気のゴルフができると思う」。気持ちのうえでも“復活”を確信。あとは、今の体を徐々に試合のモードに戻していくだけだ。

あすからの本戦は「ミスを怖がらず、プレーしたい。ここぞというときは、振っていきます。ちょっと飛距離が落ちて分かったんですが、このコースはドライバーが飛ぶほうがラクですね」と、再び笑顔を見せた。

昨年大会は8アンダー・16位タイの成績。復帰後2戦目ではあるが、「勝負できるところで戦いたい」と話したように、昨年を上回る位置で戦う覚悟だ。(文・河合昌浩)

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