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馬場咲希が毎朝行うゴムチューブドリル「テンションを感じながら打つと、三角形を維持できる」

オーガスタ女子アマの朝の練習場で、ゴムチューブドリルを行う馬場咲希(撮影:ALBA)

馬場咲希が1年半前から行っているゴムチューブを使ったドリルがある。今週の「オーガスタ女子アマ」の会場でも、朝の練習場でゴムチューブを体に装着して練習する馬場の姿があった。ゴムチューブ自体はスポーツショップに売っているごくごく普通のもの。どうやって体に装着して、どんな目的があるのか本人に聞いてみた。

スタート前の朝の練習場では、サンドウェッジを使った片手打ちから始める。「右手は体の回転でもってきて、左手は重さで落とす感じ」と左右で意識が違う。次に両手で持って軽くアプローチ。その後にいよいよゴムチューブが登場する。
 
体の前でチューブをひっくり返して交差させ、それぞれの輪っかに腕を通していく。それから交差させた十字の部分を体の後ろ、背中側に持ってきて、右手側の輪っかに左手側のゴムチューブを通し、左手親指に引っかけると完成。なんだか“あやとり”みたいだ。
 
使用クラブはピッチングウェッジ。手元は胸の高さまでのハーフスイングで、距離は50ヤードくらい。「ゴムのテンションがバックスイングでもフォローでも変わらないように打ちます。これが緩んでしまうと手上げになっちゃう。テンションを感じながら打つと、三角形を維持したまま打てるんです」と、この練習の目的を教えてくれた。バックスイングで左ヒジが曲がったりすれば、手元と胸で作る三角形の形が崩れ、たちまちゴムは緩んでしまう。
 
インパクトの再現性を高めるこのゴムチューブドリルには副産物もある。「林から脱出するときの感覚も良くなったんですよ。木の下をくぐらせるのもけっこうイメージが出てきて一石二鳥です」。さらに風が強いときにボールを低く抑えるにも有効。馬場がショートトップから強いインパクトで280ヤード飛ばせるのも、ゴムゴム効果かもしれない。

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